【磐田】川又、W杯予備登録35枠へ2戦連発挑む

スポーツ報知
神戸戦へ向け、セットプレーの練習を行う磐田(左奥2人目が川又)

 J1第14節が12日、行われる。現在6位のジュビロ磐田FW川又堅碁(28)が、14日に締め切りとなる、ロシアW杯予備登録メンバー35人選考前最後の試合となる神戸戦(午後2時・ヤマハ)で2戦連発し、W杯の第一関門を突破する。10位・神戸にとってもバルセロナのスペイン代表MFイニエスタ(33)獲得が報じられてから最初のリーグ戦。“イニエスタ騒動”で注目を集める難敵を撃破する

 一心不乱に振り抜いた。ヤマハのピッチに強い日差しが差し込む中、川又が左足に夢を乗せる。14日に締め切られるW杯予備登録メンバー35人選考を占う決戦前日。約1時間の全体練習後、時折笑顔を見せながら、シュート練習を敢行。2戦連発で西野ジャパンへ最終アピールをする。

 日本がW杯に初出場した98年フランス大会以降、磐田からは全大会でW杯戦士を輩出中。「ゴールが入るか入らないかは置いておいて、チームを(公式戦)4連勝させるよ」。大一番も、普段と同じようにチームの勝利を優先。自然体で挑む。

 神戸にとっても、スペイン代表MFイニエスタを同国1部・バルセロナから獲得するとの報道があって以降、最初のリーグ戦。元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(32)を左ふくらはぎ肉離れで欠いているが、名波浩監督(45)は「神戸は『イニエスタ騒動』で揺れてる。尻に火がついている選手もいるはず。日本代表クラスも多くいる」と警戒。川又も「相手のことは考えない。目の前のことをやっていくだけ」と話す。

 神戸戦は磐田市内全22校の小学5、6年約3200人が観戦予定。「諦めず、戦う姿をみせたい」。磐田の子どもたちも、川又がロシアで戦う姿を心待ちにしているはず。サックスブルーからサムライブルーへ。背番号20が第一関門を突破する。(山田 豊)

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