【札幌】11戦負けなしで3位キープ 宮沢主将「0で終われたのは良かった」

スポーツ報知

◆明治安田生命J1リーグ第14節 F東京0―0札幌(13日・味スタ)

 北海道コンサドーレ札幌が、劣勢を耐え抜き、連続不敗記録を11試合に伸ばした。アウェー・F東京戦は相手に主導権を握られながらも、粘り強い守備でゴールを割らせず、0―0の引き分けに持ち込んだ。2001年以来17年ぶりのJ1での最高位となる2位浮上こそ逃したが、勝ち点1をしっかり上積み。順位は3位のままも、4位・川崎との差を2に広げた。

 後半ロスタイム。左クロスにFW都倉が頭で合わせたシュートは枠内に飛ぶも、F東京GK林の好守に阻まれた。劇的弾とはならず、0―0の引き分け。17年ぶりとなるJ1での2位浮上は逃したものの、勝ち点1を積み上げた。MF宮沢裕樹主将(28)は「最低限の結果は出せた。やられそうな場面も粘り強くできて、0で終われたのは良かった」と敵地で不敗を11試合に伸ばしたことを、前向きに捉えた。

 攻撃的姿勢を貫いた。4月11日に腰と右太もも裏の痛みを訴え、戦列を離れていたFWジェイ(36)を、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(60)はスタメンで起用。10日に全体練習に合流したばかりだったが、指揮官は「守備的に…という考えは私の戦術にはない。だから先発させた」と8試合ぶりにピッチへ送り出した。

 期待に応え、開始2分に裏へ抜け出したジェイは、相手DFとの競り合いの中、シュートを放った。わずかに右にそれ、先制点とはならなかったが、ブランクをはねのけ、見せ場を作った。「あれは決めたかったが、久々にしては悪くなかった。これからもっと状態は良くなる」とジェイは手応えを口にした。無得点だったが、昨季のチーム得点王の復帰は、チームにとって今後へのプラス材料となる。

 14節を終え、3位の好位置につける今季。それでも宮沢は「ビルドアップなど課題はたくさんある。まだまだ良くしていかないと」と修正に必要性を強調した。敵地で引き分けという結果にも、納得こそすれ、満足はしていない。高い志が、今年の札幌の強さの源にある。(砂田 秀人)

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