【浦和】DF宇賀神「努力」の大切さ伝えたい 地元戸田市で幼稚園巡回指導

スポーツ報知
園児たちと記念撮影する浦和MF宇賀神(最後列一番右)

 J1浦和のDF宇賀神友弥(30)が15日、埼玉県戸田市で継続的に行なっている幼稚園巡回指導について、「僕はプロサッカー選手としては他の選手と比べても特殊なサッカー人生を歩んでいると思いますし、才能だけがすべてではないし、努力をして勝ち取れるものがあるということ、全員に扉が開かれているということを伝えたいと考えています」と話した。

 宇賀神は浦和ユースからトップに昇格出来ず、流通経大へ進学。「高卒でプロになった選手と、どう戦うか」。プロ入りの目標を達成するため、体力面だけでなく、戦術を理解する能力などを養う努力をし続け、日本代表に選出されるまで成長した。「出身地である戸田市のスポーツ振興や向上に貢献したいということ、あとは浦和レッズの選手としてもそうですし、一人のサッカー選手としても子供たちに夢を与えられるような活動ができないかということで、戸田市の幼稚園からということで始めました。描いているビジョンとしてはもっと大きなもので、日本のサッカーがもっと発展していくためには小さい子供のころからサッカーに触れてもらうということが大切だと思うので、行っています」。

 14日は戸田東幼稚園を訪問した。「僕は最後に話をさせていただいただけだったんですが、一緒にスクールをやっていくコーチに、許可をいただけた戸田市の幼稚園の巡回指導のようなものを行いました。ボランティア的な形のものだったんですけど、子供たちにサッカーに触れてもらったという感じです」、「本当に全員が笑顔でサッカーボールを追いかけていて、子供たちってすごいなと。本当に元気をもらいました」。園児たちと一緒にボールを追い、自然と笑顔がこぼれたという。

 宇賀神が戸田市出身ということもあり、地元での活動を本格化さている。子どもたちの為に何かしたいと考え昨年12月に「UGAJIN CUP」を開催。今年3月にはサッカーボールを小学校に寄贈したり、4月から継続的に巡回指導を行うなどしている。今回はその活動の一環。「自分の目標としては、現在戸田市出身のJリーガーが一人しかいないので、まずは一人でも多くJリーガーを輩出したいというところと、そこから世界へということ、そして一人でも浦和レッズに選手が入れればと思っています」。今後は戸田市から自身に続くJリーガーを育てたいと考えており、9月にはフットサル場を作り、スクールを開校する予定だという。

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