【仙台】ジャーメイン「勝って首位で突破する」」ルヴァン杯グループステージ突破に意欲

スポーツ報知
味方の動きに反応しゴール前へ駆け出すジャーメイン(手前)

 J1ベガルタ仙台は16日、アウェーでルヴァン杯グループステージ(S)の最終節・F東京戦(午後7時、味スタ)に臨む。A組首位の仙台は引き分け以上でプレーオフS進出が決まる。15日は仙台市・紫山サッカー場で最終調整。2トップの右で先発が濃厚なFWジャーメイン良(23)が、プロ初の複数得点に意欲を見せた。スピード自慢の快足ルーキーがピッチの主役となり、2年連続の首位通過を狙う。

 鋭い動きで、快足ルーキーが存在感を放った。15日の練習では、主力組の2トップに入ってプレー。ジャーメインのスピードが縦のパスを使った速い連係の鍵となるだけに、ゴールへ向かうスプリントを繰り返し、「自分はしっかりゴールを目指す。勝って首位で突破する」と、やる気をみなぎらせた。

 複数得点を狙う―。今季はルヴァン杯でここまで2得点しているが、ゴールを挙げたホーム・F東京戦(4月4日、3〇0)ではDF蜂須賀孝治(27)が2得点、ホーム・横浜M戦(9日、4〇2)ではMF茂木駿佑(21)がハットトリックを達成。「他の選手が目立っちゃってますね」とおどけた表情を浮かべたが、「目立ちたいという訳ではないけれど、僕はFWなので、1点を取ってもチャンスがあれば追加点を決めていきたい」。ジャーメインの、ゴールへの思いは増すばかりだ。

 昨季、同杯では“予選”を首位で通過し、クラブ初の4強入りを決めた。今季はファイナリスト(決勝進出)を目標に掲げる。引き分け以上で、A組2位以上が確定するが、渡辺晋監督(44)は「相手の守備を崩す攻撃を、びびることなくチャンレンジする。自力でプレーオフステージ進出を決める」と意欲を示した。ジャーメインも「(W杯での中断期間までの残り2試合を)連勝して終わりたい」とキッパリ。複数得点でチームをグループS首位通過に導き、ピッチの主役もつかみとる。(小林 泰斗)

 ◆仙台のルヴァン杯プレーオフS進出条件

 16日のF東京戦で、引き分け以上なら進出決定。敗れた場合でも横浜M―新潟戦で勝敗が決すれば、グループS突破が決まる。横浜Mの勝利なら2位通過、新潟の勝利なら横浜Mと勝ち点が並ぶ。その場合、同勝ち点のチーム同士で行った試合の勝ち点が多いチームが上位となるため、横浜Mに1勝1引き分けの仙台が2位でプレーオフSに進む。

 引き分けの場合は新潟と勝ち点が並ぶが、対戦成績は1分け1敗のため、敗退となる。

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