【札幌】17歳中村、トップ初スタメンで躍動も0-3敗退でBグループ最下位

スポーツ報知
前半、清水・長谷川(左)と競り合う札幌・中村

◆YBCルヴァン杯グループステージ最終節 ▽B組 札幌0―3清水(16日・札幌厚別)

 北海道コンサドーレ札幌U―18のDF中村桐耶(17)が、トップチーム初スタメンで躍動した。

 ルヴァン杯3戦目の出場となったホーム・清水戦に、3バックの左で先発。試合は0―3で敗れたが、中村はフル出場を果たした。「自信がある」と言う、186センチの長身を生かした高さと強さを存分に発揮した。

 攻守にわたって見せた好内容にも、中村は「もっと貢献できれば良かった」と敗戦に表情が緩む事はなかった。北朝鮮代表FW鄭とも互角以上の勝負を演じたが「試合を通して勝たないと失点につながる」と口にし、「反省の方が多い。ミスした部分に着目して、そこを改善していきたい」と向上の必要性を強調した。浮かれずに足元を見つめ、今後の成長につなげていく。

 ただ、本人の思いとは逆に、周囲はその素質を高く評価した。普段は特定の選手についてコメントしないミハイロ・ペトロヴィッチ監督(60)が「唯一前向きな要素は中村」と声を弾ませたほど、存在感は際立っていた。三上大勝GM(46)も「走る、戦う、蹴るという部分は十分やれる。現時点で昇格候補にある」と期待した。1勝に終わったルヴァン杯だったが、クラブの将来につながるであろう収穫はあった。(砂田 秀人)

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