【甲府】3発快勝…3年ぶりリーグ3連勝暫定8位浮上

スポーツ報知
前半23分、頭で先制点を決める金園(右から2人目)

◆明治安田生命J2リーグ第15節 讃岐0―3甲府(20日・ピカスタ)

 ヴァンフォーレ甲府がJ1時代の2015年以来、3年ぶりのリーグ戦3連勝を飾った。敵地で讃岐と対戦し、3―0と快勝。チーム得点王のFWジュニオールバホス(25)を負傷で欠く中、代わりに3トップの中央で先発したFW金園英学(29)が先制弾を決めると、その後も順調に得点を重ねた。守備陣も、GK河田晃兵(30)が相手PKを止めるビッグセーブが飛び出し、リーグ戦で5試合ぶりに無失点と奮闘した。

 勝利が決まると、ヴァンフォーレ・イレブンは、遠く香川県まで駆けつけたサポーターの歓声を心地よさそうに聞いた。そして、喜びを分かち合うようにハイタッチ。チームを率いる上野展裕監督(52)は「遠くまで300人を超えるサポーターが駆けつけてくれた。その後押しのおかげで勝つことができた」と頭を下げた。

 チーム総得点16点中8点を1人で決めていたチーム得点王のジュニオールバホスが負傷離脱。代わりに出場した金園がチームに流れを呼び込む先制弾を決めた。前半23分だ。MF佐藤和弘(27)の左CKから、ニアサイドに飛び込んだMF島川俊郎(27)の頭にわずかに触れ、ボールが後ろへ流れた。そこへ金園が倒れ込みながらヘッドでたたき込んだ。

 背番号17は「セットプレーで、練習していた形で点が取れたので良かった。体が勝手に動いてくれた」と笑顔。絶好調のジュニオールバホスを欠く中での出場となったが「バホスやジネイがいないからと言って『俺も、リンスもおるんやぞ』という感じでやっている。周りに流されず、自分は自分」とプライドをのぞかせた。

 相手に流れが行きかけた時間もあったが、前半41分にFW堀米勇輝(25)の右CKから島川が頭で追加点。後半45分にはカウンターからFWリンス(30)、島川とつなぎ、最後はFW小塚和季(23)が左足でだめ押しした。島川は「(相手の戦術を)研究してくれたスタッフに感謝したい」。小塚は「しま(島川)くんのゴール」と照れながらも、「練習でやって来た形のゴールなのでプラスになる」と、うなずいた。

 リーグ戦では3年ぶりの3連勝を決め、暫定ながら今季初の1桁順位となる8位に浮上した。次節は26日にホームで暫定首位を走る大分を迎え撃つ。「勝てば順位が上がる。大一番しっかり勝ちたい」と金園。首位をたたき、さらなる上昇気流に乗る。(三須 慶太)

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