【宏太’Sチェック】切り替えて横のつながり強固に

スポーツ報知
神戸に完封で敗れ、悔しそうに整列する札幌イレブン

◆明治安田生命J1リーグ第15節 神戸4―0札幌(20日・ノエビアスタジアム)

 リーグ戦の不敗は11試合で止まった。神戸戦で先制点を奪われたセットプレーをしのいだり、ここまではラッキーな部分があったのも確かだった。ただスポーツで幸運をつかむのは、努力なしではあり得ない。選手が頑張った結果、5位という位置に立っているのだから、そこは誇りに思い、気持ちを切り替えていい。

 試合のタイミングで“不運”もあった。都倉は前半などほとんどボールに絡めなかったし、具もミスが目立った。2人とも代表候補に名前が挙がったが、直前で入ることは出来なかった。僕も経験したが、それまで注目されていながら漏れた瞬間、注がれていた視線が急になくなった感じになる。そうなると、自分では意識していなくても、安ど感や残念な思いがどこかしら湧き上がってしまうもの。それをすぐに切り替えるのはなかなか難しい。スペイン代表のイニエスタの加入で盛り上がっている神戸とは、勢いでも差が出てしまった。

 15試合、札幌は個の強さを押し出し、戦って来た。ただそれだけで限界があることは、2トップを生かす戦いぶりを徹底した神戸の組織力を目の当たりにし、選手も理解したはず。2か月の中断期間で、横のつながりを強固にし、チームワークを高めることに取り組んでほしい。(吉原宏太、1996~99年札幌FW)

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