【神戸】イニエスタ、完全移籍で加入!壇上で契約書にサイン「私にとって大きなチャレンジ」

スポーツ報知
記者会見でユニホームを披露するイニエスタ

 スペイン1部の名門バルセロナを今季限りで退団した、スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(34)が来日。24日に都内でJ1神戸入団会見を行った。

 数百名ものメディアでふくれあがった会場に「友達イニエスタと東京に帰る」とツーショット写真とともにツイートしていた楽天の三木谷浩史会長兼社長(53)が一足先に登壇。英語と日本語で「FCバルセロナから神戸へ移籍したことをご報告させていただきます」などとあいさつ。続いてイニエスタが登壇すると、すさまじい数のフラッシュが浴びせられた。「私にとって特別な日です。家族と一緒にこられることができてうれしい。私にとって大きなチャンレンジです」と、三木谷会長とプライベートジェットで来日したばかりにもかかわらず、爽やかな笑顔を見せた。

 両足で“ひとり壁パス”をして抜き去るドリブル「ダブルタッチ」の名手。だが真骨頂は周囲を生かし、生かされるプレー。視野の広さは世界中の現役選手でもトップ中のトップといえる。国内タイトルはリーグ9回、スペイン国王杯6回。欧州CL4回、同スーパー杯3回、クラブW杯3回優勝など、獲得タイトルは計35冠にもなる。

 神戸はイニエスタ加入について「チーム全体にとって大きな刺激となり、今後、ユース年代向けのアカデミーへのメソッド導入を含め、次世代の育成にも寄与していくものと考えています。『ヴィッセル神戸』はアジアNO1のクラブになることを目指すとともに、同選手の加入が、日本のみならず、アジア全体のサッカー界の活性化にもつながるものと期待しています」と、その意義を強調している。

 イニエスタは下部組織「ラ・マシア」から02年に18歳でトップチームにデビュー。メッシ、シャビ、ブスケツ、ピケといった下部組織育ちのメンバーと黄金時代を築いた。

 楽天の三木谷浩史会長が同クラブのDFピケと知り合ったことが、そもそもの始まりになる。16年11月に今季17―18年シーズンから4年契約(1年延長オプションつき)で、1年5500万ユーロ、オプション込みの5年で総額320億円を超える、サッカー史上最高規模のスポンサー契約を結んだ。「Rakuten」のロゴがバルセロナとJ1神戸の胸に載ることになった。この太いパイプがバルセロナを退団するイニエスタの争奪戦を制した。

 ◆アンドレス・イニエスタ 1984年5月11日、スペイン・アルバセテ。34歳。8歳から地元アルバセテ(現在2部)の下部組織に入団。12歳の時に全国大会で活躍し、Rマドリードの下部組織に入る予定だったが、両親の勧めもありバルセロナ下部組織に入団。02年にトップチームにデビューして以来バルセロナ一筋でプレー。獲得タイトルはリーグ9回、スペイン国王杯6回、スペインスーパー杯7回。欧州CL4回、欧州スーパー杯3回、クラブW杯3回。代表では欧州選手権2回、W杯1回。170センチ、65キロ。家族は妻と子供3人。

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