【仙台】DF常田、3バックの左で先発へ

スポーツ報知
真剣な表情でピッチを見つめる常田

 J1ベガルタ仙台は2日のルヴァン杯プレーオフステージのアウェー・湘南戦(午後7時、BMWスタジアム平塚)に向けて31日、仙台市・紫山サッカー場で調整。今季、ルヴァン杯全6試合フル出場のDF常田克人(20)が3バックの左で先発が有力で、渡辺晋監督(44)から「お前の大会にしてみせろ!」とハッパをかけられた。昨季クラブ初の4強に導いたFW西村拓真(21)に続く、ニューヒーロー賞獲得を目指し、奮闘を誓った。

 次のヒーローは俺だ―。湘南戦を2日後に控えた実戦練習で、リーグ戦の主力メンバーらに交じり、常田が3バックの左に入った。攻撃練習では左サイドから正確なクロスを配球。「自分が前に出た時はチャンスをつくる」。モチベーションを上げ、汗を流した。

 今季はルヴァン杯グループステージの全6試合にフル出場し、リーグ戦でも2試合に先発した。187センチの長身を生かした空中戦や対人の強さ、利き足の左からのパスを武器に、指揮官の信頼を勝ち取ってきた。「もともとキックのうまい選手。クロスもしっかり練習すればうまくなると思っている」と渡辺監督。好機があれば、3バックでも前に出ることを求められるだけに攻撃面の成長は大きい。

 渡辺監督は常田に「去年の(西村)拓真のようにお前の大会にしてみせろ!」とゲキを飛ばした。クラブ初の4強に躍進した昨季ルヴァン杯で、西村は大会の「ニューヒーロー賞」に選出され、今季はリーグ戦6得点を挙げ、絶賛ブレーク中。常田は今季のニューヒーロー賞の投票途中集計で上位に名を連ねる。「自分が試合に出て全力でやった結果、候補に入っているのは素直にうれしい」と喜んだ。

 昨季の公式戦出場はルヴァン杯初戦で0―6と大敗したF東京戦のみという悔しいシーズンだった。「相手より戦う気持ちも勢いも上回って、無失点に抑える」と気合を入れ直す常田。上位進出をかなえるとともに、覚醒を果たすシーズンとする。(小林 泰斗)

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