【仙台】敵地で完封負け、8強に黄信号…常田「決断力を持って思いっきり」

スポーツ報知
前半、ヘディングシュートを放つ常田(右端)

◆YBCルヴァン杯プレーオフステージ第1戦 湘南3―0仙台(2日・BMWス)

 A組1位のベガルタ仙台はアウェーでD組2位の湘南と対戦し、0―3で敗れた。昨季4強の仙台は、J1中断もあり主力メンバーで臨んだが、前半15分と後半26分に元日本代表FW梅崎司(31)にゴールを決められると、試合終了間際にも失点。アウェーで手痛い黒星となった。準々決勝進出へ大量得点での勝利が必要となる第2戦は、9日にホームのユアスタ(午後3時キックオフ)で行われる。

 リベンジに燃える湘南イレブンの気迫に押し込まれた。前半15分、セットプレーから相手FW梅崎に先制ゴールを許した。「(5月6日の)リーグ戦に(1―3で)敗れて悔しかった。借りを返す気持ちで臨んだ」と梅崎。後半26分にも追加点を挙げて仙台を苦しめた。

 3バックの左で先発したDF常田克人(20)は、湘南の積極的なプレスにボールを奪われるシーンもあり、「前半から自分を狙ってプレッシャーをかけてきた。自分のプレースピードが遅く、ミスも出た」と悔しがった。それでも「決断力を持って思いっきりやる」と前半2分にCKからヘディングシュート、同8分に高い位置でボールを奪って相手ゴール前に迫ったものの、「自分が上がった場面も、パスした先で取られることが多かった」と肩を落とした。

 試合終了間際にも湘南MF岡本拓也(25)に手痛いゴールを決められ、0―3。アウェーゴールも奪えず、悔しい完封負けだ。インサイドハーフで先発した攻撃の要・MF野津田岳人(23)は「前半はセットプレーで取られた1点だけだったのに、(チームが)やられている雰囲気を感じて、もったいない時間だった」と反省。「とにかく次は点を取りに行く。チームとして最初からギアを上げてやっていく」と目をぎらつかせた。

 準々決勝進出へ望みをつなぐ最低ラインは、9日のホームで3―0のスコアでの勝利。1点を失えば、4点差をつけて勝つしかない。渡辺晋監督(44)は「なんとかホームで悔しさをぶつけて取り戻したい」と雪辱を誓った。逆境に打ち勝ちユアスタで大逆転劇を演じてみせる。(小林 泰斗)

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