【磐田】大久保、合流2日目で練習試合出場「これからが楽しみ」

スポーツ報知
練習試合で磐田デビューした大久保

◆練習試合 磐田1―1浦和=45分×2本(27日・Jステップ)

 J1ジュビロ磐田に完全移籍で加入したFW大久保嘉人(36)が27日、J1浦和との練習試合(Jステップ)で先発、新天地デビューした。

 前半14分にDF桜内渚(28)の右クロスからヘディングシュートを放つなど存在感をみせた。状態を考慮し、同30分に交代。試合は1点を追う同34分にMF上原力也(21)が同点弾。そのまま1―1で引き分けた。

 J1最多得点を誇る男の動き出しは別格だった。前半14分、磐田に合流してまだ2日目の大久保は、桜内の右クロスに、急加速した。相手DFの裏を取り、頭の“真芯”をとらえた。浦和GK西川の正面を突く。同30分に途中交代。「まだ周りの特徴がわかっていない」とボールタッチ数はわずか11回に終わるも、十分見せ場は作った。

 中盤を形成したMF山田大記(29)は「嘉人さんのプレーはイメージしやすい。『1・5列目(セカンドトップ)の鑑(かがみ)』のような方。楽しみだしうまくやれるはず」と好感触。コンビを組んだFW小川航基(20)は「学ぶことがたくさんあるので盗んでいきたい」と話す一方、「(中断前に)FW陣が結果を出せなかったことは自分たちの責任」と闘争心を燃やした。

 24日から始まった御殿場キャンプの総決算。取り組んだ1ボランチ(アンカー)の新システムで強豪に1―1のドロー。名波浩監督(45)は「新しいことに挑戦し、疲労がある中でよくやってくれた」と賞賛。大久保も「これからが楽しみ」と話す。夏前に“大久保システム”を完成させる。(山田 豊)

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