【清水】ヨンソン監督、御殿場キャンプ「全員からハングリーさが見えた」

スポーツ報知
円陣で訓示するヨンソン監督(中央奥)

 J1清水エスパルスは28日、御殿場市内で1週間のミニキャンプをスタートさせた。家庭の事情で遅れていたヤン・ヨンソン監督(58)は27日に来日し、この日から合流。指揮官は今合宿の3大テーマを「〈1〉クロスの守備〈2〉遅攻〈3〉体力アップ」に設定。初日は約2時間の練習を行った。チームは打ち上げの7月4日に浦和などと練習試合を予定している。

 約3週間ぶりに練習の指揮を執った清水のヨンソン監督は満足げな表情を見せた。「選手の元気さは100点。全員からハングリーさが見えた」と評価。気温約23度、曇り空の涼しい御殿場で順調に初日を終えた。

 今合宿、指揮官が掲げるテーマは3つだ。

 〈1〉クロスの守備 この日は練習の約8割をクロス対応に割いた。「改善しないといけない部分。あえて初日にやった」。15試合で21失点の内、11点がクロスから。守備の最重要課題解消へ、身ぶり手ぶりをまじえながら指導した。副将のMF河井は「体の向きについて細かく言われた。みんなの意識が変わっていたと」と明かした。

 〈2〉遅攻の強化 今季は速攻が武器の一つとなっている一方、引いてブロックを固めた相手に苦戦するシーンも目立つ。「時間をかけた攻撃に磨きをかける。(速攻と遅攻の)メリハリが必要」と説いた。

 〈3〉体力アップ 「体力を保てているかテストをする」。フィジカル系のメニューも随時取り入れ、延期されている体力測定も行う方針だ。

 現在、10位で中断期間に入っている清水。最終日は浦和、専大と試合予定。リーグ再開へ、隙のないチームに仕上げていく。(武藤 瑞基)

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