【富山】安達監督、日本代表西野監督が「一番のフェアプレー賞」

スポーツ報知
群馬戦に向けて精力的に練習を指揮する富山・安達監督

 J3カターレ富山は29日、次戦7月1日のアウェー・群馬戦に向け、富山市内で約2時間の全体練習を行った。

 時折、激しい雨も降る中、安達亮監督(48)は大きな声で指示をしながら練習を指揮。前節23日の盛岡戦(1●3)で3失点しただけに「今週は、個人の守備の力を上げるために(練習を)ハードにやりました」と、守備の立て直しに意欲を見せた。

 W杯では日本代表が決勝トーナメントに進出。西野朗監督(63)が2012年シーズン途中からJ1神戸の監督に就任した際、安達監督はヘッドコーチとしてタッグを組んでいた。

 まずは日本のグループステージ突破に、安達監督は「やったね、西野さん。持ってたね。最初の(コロンビア戦で相手に)退場が出てPKになったところで、持ってると思ったよね」と笑顔を見せた。

 話題になっているポーランド戦終盤のボール回しについては「フェアプレーの概念を変えないとね。最後の日本の15分はフェアプレーではない。だけどフェアプレーポイントが高かった。だから、イエローカードが少ないとかがフェアプレーじゃないんだよね。勝つために戦うかどうかがフェアプレー。反則が多いかじゃなくて、勝つためにちゃんとやっているか。あれはちゃんとやってないでしょう。だけど、何でそうなったかというと、レギュレーション(規則)が悪いからですよ。抽選にすればいい。そうしたら最後までやるんだから。どっかで何かを変えないと」と、持論を展開した。

 その上で、西野監督の采配については「西野さんのことを知っているだけに、すごい決断だったと思いますよ。たとえ攻めて2点目を取られて負けても、西野さんを責める人は誰もいないと思う。その中で、純粋に決勝トーナメントにいくことだけを考えた。一番のフェアプレー賞は西野さんですよ。そのレギュレーション、ルールの範囲内で、最大限の努力をした結果だと思う」と話した。

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