平成生まれ初の関取・高安が春場所初Vで平成締める

スポーツ報知
園田競馬場内で20代最後の誕生日ケーキを手にした高安

 平成最後となる大相撲春場所(3月10日初日・エディオンアリーナ大阪)に臨む大関・高安(田子ノ浦)が28日、29歳の誕生日を迎えた。兵庫・園田競馬場内の朝稽古では荒磯親方(元横綱・稀勢の里)と連日の三番稽古で27番とって9勝18敗だった。

 1月の初場所中に現役引退したばかりの元横綱に負け越したものの、今の勝敗は気にしていない。重視したのは「体力をつけたい」という番数だった。27日は20番。着実に増やしたことが順調な調整ぶりの証しだ。

 2010年九州場所、ハタチで平成生まれ初の関取になって注目を浴びた。約9年がたち、20代最後となる1年の目標を「初優勝」、「横綱昇進」に設定。報道陣から誕生日ケーキを贈られると「優勝して、また番付を上げる。この1年に勝負をかける。しっかりと結果を出して花を咲かせたい」と気合を入れた。春場所の初賜杯を横綱昇進の足がかりにする決意だ。

 この日午後の園田競馬第5レースは「大関高安関お誕生日記念」として開催された。祝福ムードに包まれ、高安がゲート付近で見守ると馬番1、2着は三番稽古の番数を表すように「2、7」だった。運も味方につけ、平成を最高の形で締めくくる。

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