武藤嘉紀、セネガル代表かわし得点「彼からは点を取れる雰囲気」

スポーツ報知

◆ブンデスリーガ第18節 ハノーバー3―2マインツ(13日・ハノーバー) 

 【ハノーバー(ドイツ)13日=ファフ健二】マインツのFW武藤嘉紀(25)が13日、リーグ再開戦となった敵地のハノーバー戦で先発し、先制点を決めた。今季4点目。ロシアW杯1次リーグで対戦するセネガル代表DFサリフ・サネ(27)のマークをかわしての得点に、「彼からは点を取れる雰囲気」と自信を見せ、W杯メンバー入りへアピールした。試合は2―3で逆転負け。フランクフルトMF長谷部誠(33)は1―1のフライブルク戦でフル出場した。

 自信は本物だった。前半26分、FW武藤はゴール前の狭いエリアでボールを受けると、左へと持ち出した。目の前にはセネガル代表DFサネ。まずシュートフェイントで身長196センチの巨体のバランスを崩し、左足でゴール右に流し込んだ。昨年9月末から遠ざかっていたゴールは今季4点目。「活躍しないと間違いなくポジションを奪われると思っていた」と、結果にこだわっていた。

 セネガル代表はW杯ロシア大会1次リーグで日本と同組。同代表で直近の南アフリカ代表戦(昨年11月15日)に先発出場したサネに対して、ドイツ1部で対戦を繰り返してきた中で“お得意様”と感じていた。「毎回すごいやりやすいなと思う。何回も抜けられたし、彼のところからも点を取れたので、それは良いことだと思う。彼からは点を取れるっていう雰囲気ですよね」

 サイドでは難なく反転でかわす。背後から追われれば簡単にはたいてプレスを無力化する。武藤のキレのある動きに苦労している様子がありありと見られた。ハリル・ジャパンでは左FW争いで乾貴士(29)=エイバル=に遅れを取り、原口元気(26)=ヘルタ=とのメンバー生き残り争いを繰り広げる立場。セネガルDF“攻略”を実演した武藤の序列が上がっても、不思議ではない。

 今季は好スタートを切ったが、腰痛で昨年11月から12月にかけて4試合離脱。今冬にはチームにFWのライバルが新加入して定位置争いが激しくなった。W杯メンバー入りに向けても正念場を迎える。「とにかくチームで結果を出しながら、来るべき時にいい状態で臨めたらいい」と武藤。2018年初ゴールは、巻き返しへの号砲となる。

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