東京五輪のキーマン・堂安律、海外での武器はSNS?…独占インタビュー

2018年1月21日9時0分  スポーツ報知
  • 堂安律

 オランダ1部リーグがウインターブレークを終えて再開した。2020年東京五輪を戦う森保ジャパンのエース候補として期待がかかるMF堂安律(19)を擁するフローニンヘンは、21日にヴィレム2と対戦。スポーツ報知ではウインターブレークで帰国中の1月上旬に、兵庫県尼崎市内でサッカースクール「フエゴ」の初蹴りに参加した堂安にインタビュー。独自の海外適応法や、日本代表への思いについて明かしてくれた。(取材・金川 誉)

 

 ―昨年6月にG大阪からオランダに移籍し、約半年で4得点(カップ戦含む)。すでにJ1で挙げた3得点を上回った。自身の成長は感じている?

「成長はしていると思います。ピッチ内ではもちろん、ピッチ外でも。ガンバ時代は寮生活だったので、完全な独り暮らしも初めて。最初の1か月はきつかったです。部屋で寝てばっかりいました」

 ―どういった点が?

 「1か月で壁に当たったんです。開幕戦に出て、そのあと使われなくなった(8月13日のへーレンフェーン戦で先発出場。その後4試合は出場なし)。その当たりから、何かやらないと、このまま(試合に)出られなくようになっていく予感がした。でもピッチ内で言葉もわからないし、気疲れして、早く家に帰って寝たいと思ってましたよ。でもそれじゃダメだと。とにかくやれることをやろうって」

 ―そこから動いた

 「このままじゃ、ストレスたまるなと。10年くらいヨーロッパでプレーしたいと思って(オランダに)来たのに。サッカーのレベルは、やっぱり高くて面白い。サッカーやっている時は楽しいと思っていたけど、普段の生活も何とかしないと、ずっとここ(欧州)でやりたいという気持ちになれないから。そう考えると、まず友達が必要やなと」

 ―まずトライしたことは?

 「インスタグラムですね。チームメートもみんなインスタをよくやってるから、最初(アカウント)教えてよって話しかけて。フォローしたら、話すネタが増えるじゃないですか。インスタ見たよ、とか。まだ友達じゃなくても、コメントを返したりとかしましたね」

 ―インスタをきっかけに

 「SNSは僕も好きやから。でも最初は、食事には誘えなかった。フローニンヘンって(クラブハウスの)食事があまりおいしくないんですよ。いつもトッティ(チェルシーからレンタル中のイングランド人DFトッド・ケイン)と「ご飯、おいしくないね」って話していたんです。じゃあどっか食べに行こうよ、と。そうしていると、トッティとマヒ(モロッコ代表FWでチームの10番)が仲良くて、一緒も行こうと。そこから3人で行くようになった。その中で、あのプレーはこうだよね、とか、あの選手はどうだとかいう話をするようになりました。日本人と一緒です。愚痴るときは愚痴りますし」

 ―言葉の壁は?

 「英語ですけど、それぐらいならわかるんです。仲良くしたり、しゃべるようになってくると、相手が僕の知っている単語を覚えてくれるんですよ。そのうち、どんどん日本にも興味持ってくれるようになって。日本に行きたいと思っていたんだと。案内してくれよとか」

 ―日本のことはどれぐらい知っている?

 「みんな、小野伸二さんのことを知っています。だからコンサドーレ札幌のことを知ってるんですよ。ガンバや浦和より。伝説ですよ。テレビで今でも流れてましたもん、小野伸二さんの映像が。すげえって思いました。そういう何か記憶に残るような選手になりたいって思いました」

 ―仲良くなったことがプレーにも影響した?

 「ピッチ上もそれで変わりましたね。最初の2か月は、僕がいいシュートを決めても誰も反応しなかった。ガンバ時代ならみんなから声かけられたりするじゃないですか。でもだんだんと、肩を組んできたりとか、反応があるようになった。チームメートに対して、僕も言えるようになっていった。そうする中で、言葉も覚えてきた感じです」。

 ―チームメートから堂安選手にプレーの要求は?

 「選手によって違いますね。サッカー観が似ている選手は、おれにパスを出したら、絶対にパスを返すから、とか言ってくれます。それでお前も自由にできて、ハッピーだろと。中にはおれしか見るな、って言ってくる選手もいる」。

 ―堂安選手はどんな要求を?

 「おれだけ見ろって(笑い)。お前がもう一回パス欲しくて、預けて動き出してくれれば、絶対(パス)出すからって。だから試合が終わったあととか、パスを出せなかったら謝るようにしている」

 ―海外の選手は謝らないイメージがあるが?

 「そこは人間性というか…。あいついいやつ、と思われれば、(パスも)出てくるんじゃないかと。でも練習中にけんかにもなったこともありますよ。プレー中に接触して、胸ぐらつかまれたので、髪の毛をつかんで返しました。みんなが間に入って。でもロッカーで「お前、怒ってるのか?」って話しかけてきたので、「ノープロブレム」って言って仲直りしましたけどね」

 ―もうチームにはかなり溶け込んだ状態ですね

 「チームメートはほぼ、全員と食事には行っていると思います。グループ全員で行った時は、席を変わって色々な選手と話したり。トイレに行った帰りに、わざと席を替えて。そこらへんに、できることはいっぱいあります。SNSはまじでわかりやすいですよ。みんなインスタに載せるって写真撮ったら、喜んで入ってきますよ」

 ―残りのシーズンをフローニンヘンで活躍し、さらなるステップはイメージしていますか?

 「将来はチャンピオンズリーグにも出たいっていう目標もありますし、ビッグクラブにも行きたい。もっともっとどん欲にやっていきたいですね。東京五輪ももちろんですけど、ロシアW杯も目指しています。そのために、オランダで活躍して、何とかチャンスをつかみたいと思っています」

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