中島翔哉、代表初選出されポルトガルで喜びの会見「W杯は夢」

スポーツ報知

 ベルギー遠征(23日・マリ戦、27日・ウクライナ戦)に臨む日本代表のメンバーに初選出されたポルトガル1部ポルティモネンセのFW中島翔哉(23)が15日、現地で会見を行った。「W杯は子供の頃からの夢」と、ロシアW杯のメンバー23人に滑り込む覚悟を示した。

 悲願のA代表に選ばれた中島は「すごくうれしい」と頬を緩ませつつ「次の2試合で(メンバーの大枠が)決まるから、しっかり集中していいプレーをできるように準備したい」とW杯メンバー入りに向け、表情を引き締めた。

 昨年8月にF東京から「自分のプレーに合う」とポルトガルに移籍し、今季序盤から左FWの定位置を確保した。22試合で9得点4アシストを記録し、半年で欠かせない存在に成長。「ここに来ていなかったら代表に入れていなかった。ポルトガルのスタイルが自分に合い、ゴールもアシストも増えたと思う。監督やチームメートには感謝しているし、ここでのプレーを代表でも出せたらと思う」。FW乾貴士(29)=エイバル=や浅野拓磨(23)=シュツットガルト=ら代表常連組を外して呼び寄せたバヒド・ハリルホジッチ監督(65)も「こんなに俊敏で爆発的なものを持つドリブラーは日本にはいない。個で打開できるのではないか」と164センチと小柄な男に切り札としての役割を期待する。

 16年リオ五輪でも最後まで当落線上だったが、メンバー発表2日前だった6月29日の南アフリカ戦で2得点。メンバーに滑り込み、背番号10をつけた本大会ではロシアW杯で対戦するコロンビアからゴールを奪った実績もある。「W杯は子供の頃からの夢。もちろん出たい」。J2富山に在籍していた14年からわずか4年でA代表にまで駆け上がったシンデレラストーリーは、まだ序章に過ぎない。

サッカー

×