ハリル解任でW杯対戦国ポーランドのメディアは勝利を確信!?「残された時間は非常に少ない」

スポーツ報知
田嶋幸三会長がハリルホジッチ監督の解任と西野朗新監督就任を発表した9日の会見

 日本サッカー協会は9日、都内のJFAハウスで会見を開き、田嶋幸三会長が今月7日付けでのバヒド・ハリルホジッチ監督の解任と、西野朗技術委員長の新監督就任を発表した。ロシアW杯まで残り2か月後に迫った時点での電撃解任劇。W杯1次リーグH組で同組になったポーランドのメディアは、9日(日本時間10日)にも大々的に報じた。

 同国メディアの「wyborcza.pl」は田嶋会長の「(選手との)コミュニケーション、信頼関係が薄れてきた。それが最終的なきっかけ」というコメントを引用。ベルギー遠征で結果を残せなかった上に、選手との溝が広がったと、ハリル解任の理由を詳細に報道した。またスペイン時代の八百長疑惑により、15年2月にアギーレ監督を解任したことについても触れ「日本は後任について、最良の監督を探す時間がなかった」とも報じている。

 西野新監督が1996年アトランタ五輪の1次リーグでブラジルを撃破し、G大阪では2008年にアジア・チャンピオンズリーグを制覇した経歴を持っていることも報じたが、脅威とは感じていないようだ。同メディアは「日本には(6月8日の)スイス戦と(同12日の)パラグアイ戦しかない」と、本大会前に残された国際親善試合がたった2試合しかないことを指摘。「残された時間は非常に少ない。ブックメーカーは、日本がトーナメントにさよならを言うことを知っている」と報じた。

 英大手ブックメーカーのウィリアムヒル社が発表しているW杯1次リーグH組の試合の勝敗オッズ(10日時点)では、3試合とも日本の負けが一番人気となっている。優勝オッズではコロンビアの34倍、ポーランドの51倍、セネガルの151倍に対して、日本は251倍。H組の中では最も評価が低い。下馬評を覆して「ロシアの奇跡」を起こすことはできるのだろうか。

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