【W杯伝説プレーバック】アルゼンチンVSイングランドの因縁

スポーツ報知

 伝説プレーバックの第3回は、W杯での「因縁の対決」。今回は約50年前から遺恨が続くアルゼンチン対イングランドの関係性を紹介する。

 両国の因縁は1966年イングランド大会に遡る。準々決勝でアルゼンチンはMFラティン主将が退場し0―1で敗れた。試合後、イングランドのラムゼー監督は相手選手のプレースタイルが乱暴だったとして差別的発言をしたことが大問題となった。

 82年には、両国間で西大西洋上のフォークランド諸島の領有権をめぐり軍事衝突が起きた。その“火種”に「神の手ゴール」が油を注ぐ。86年メキシコ大会準々決勝でアルゼンチンはFWマラドーナが先制ゴールを奪ったが、明らかなハンドが見逃された。4分後の後半10分、マラドーナはW杯史上に残る5人抜きで2点目を奪って勝った。

 98年フランス大会は決勝トーナメント1回戦で激突。イングランドはファウルを受けたMFベッカムが、アルゼンチンMFシメオネを蹴り報復行為で退場となった。PK戦の末にアルゼンチンに敗れると、ベッカムは英国メディアから「10人の勇敢なライオンと1人の愚か者」と大バッシングを浴びた。

 02年日韓大会では1次リーグで同じF組になり、第2戦でベッカムがPKを決め1―0と勝利。アルゼンチンは1次リーグで敗退し、同国メディアは「ベッカムの呪い」とも報じた。今大会でアルゼンチンはD組、イングランドはG組に入った。ともに勝ち進めば、準々決勝で対戦する可能性がある。アルゼンチン・メディアは「16年前の屈辱を晴らす時だ」と注目。世界的にも有名な因縁対決は実現するだろうか。

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