【二宮寿朗の週刊文蹴】イニエスタやFトーレスの日本行きの決め手はキャプ翼愛!?

スポーツ報知

 超ド級のビッグニュースである。神戸がバルセロナの中軸として活躍してきたスペイン代表アンドレス・イニエスタの獲得に動いていることがスポーツ報知でも報じられた。

 3年契約、年俸2500万ユーロ(約32億5000万円)というJリーグでは前代未聞の巨額オファー。中国リーグの存在がある以上、マネーゲームになるのは致し方ない部分もある。しかし移籍金が発生しないことを考えると、それでも「お買い得」なのかもしれない。今冬リバプールからバルセロナに渡ったコウチーニョは移籍金自体、200億円以上もかかっているのだから。

 スペインメディアは「神戸と合意」と報じたものの、10日付の本紙には三浦淳寛スポーツダイレクターの「オファーの話はまったくしていない」と否定的なコメントが掲載されている。ただ、火のないところに煙は立たない。バルセロナとスポンサー契約を結ぶ楽天の三木谷浩史会長兼社長が水面下で動いているのは間違いないと思う。

 イニエスタには中国のほかオーストラリア、米国行きの可能性もあるとのこと。しかし何となく日本に来るような気がしてならない。その希望的観測のよりどころにしたいのが、日本を飛び越えて世界で広く愛されているサッカーアニメ「キャプテン翼」の存在である。

 イニエスタの“キャプ翼愛”はマニアレベルだとか。いろいろとグッズを所有し、今年1月には作者の高橋陽一さんと対面を果たしている。昨季、神戸に加入したポドルスキが大ファン。主人公・大空翼のライバルである日向小次郎のイラスト入りレガーズを愛用し、キャプテン翼モデルのスパイクを使用しているほどだ。

 鳥栖が獲得に動いている元スペイン代表フェルナンドトーレスもまた、ファンであることを公言している。彼らの強い“キャプ翼愛”が日本行きの決め手になるかもしれない。(スポーツライター)

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