酒井宏樹、W杯間に合った!実戦復帰フル出場

スポーツ報知

◆リーグアン第37節 ギャンガン3―3マルセイユ(11日)

 4月21日に左膝内側側副じん帯を痛めて離脱していたマルセイユの日本代表DF酒井宏樹が実戦復帰を果たした。敵地のギャンガン戦でフル出場。代表不動の右サイドバックがロシアW杯へ向け順調な回復をアピールした。チームは3―3で引き分けた。

 酒井宏が復帰戦で90分間を戦い抜いた。右サイドバックとして奮闘し「膝は痛かったけど、試合になったら大丈夫だった」と手応えを得た。当初フル出場の予定はなかったが、GKの退場処分で交代枠のやりくりが厳しくなり「監督から『90分いけるか』と聞かれたので大丈夫と伝えた」とピッチに立ち続けた。

 左膝内側側副じん帯の負傷で一時はW杯出場が危ぶまれたが、驚異的な回復で予定よりも1週間早く全体練習に合流。「どうやってスライディングするんだっけと忘れてしまったほどだったけど、今日は2回できた」とプレーの感覚を取り戻した。

 日本代表のロシアW杯アジア最終予選では、負傷でメンバー外だった1試合を除き9試合に先発(フル出場8試合)し、出場権獲得に大きく貢献した。右でん部負傷で辞退した3月の欧州遠征では、代役の右サイドバックがマリ戦、ウクライナ戦ともに失点に関与するなど駒不足を露呈。替えのきかない“絶対的存在”がW杯開幕の1か月前にピッチに帰ってきた。

 16日には02年のオランダ1部フェイエノールトMF小野伸二(現札幌)以来、日本人で16年ぶり2人目の欧州制覇をかけたAマドリード(スペイン)との欧州リーグ決勝が控える。「もっともっと、体力的な質を上げていかなければいけない」と完全復活を誓った。

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