【高校ラグビー】大阪桐蔭、松山兄弟で国学院久我山粉砕

スポーツ報知
後半26分、大阪桐蔭・松山千(右)がトライを決め、松山将と抱き合って喜ぶ

◆全国高校ラグビー第5日 ▽準々決勝 大阪桐蔭29―10国学院久我山(3日・花園ラグビー場)

 準々決勝4試合が行われ、大阪桐蔭(大阪第1)は国学院久我山(東京第2)を振り切り、4年ぶりの4強。この日、準決勝(5日)の組み合わせ抽選が行われ、東福岡―東海大仰星、大阪桐蔭―桐蔭学園のカードとなった。

 大阪桐蔭の松山兄弟がダメ押しトライを演出した。22―10の後半26分、ゴール前10メートルのラックからSHの松山将輝(ひかる)がセンター江良楓にパス。最後はセンター松山千大(ちひろ)が今大会初トライを挙げた。「試合を決められたのでうれしかった」。過去最高に並ぶ4大会ぶりの4強に、弟の千大は兄の将輝と喜び合った。

 大阪桐蔭には6組もの兄弟がいる。今大会でそろってベンチ入りしたのは、この試合の江良兄弟(3年の楓=かえで、と1年の颯=はやて)と、レギュラーを務める松山兄弟の2組だ。ともに高校日本代表候補で、弟は「桐蔭の中心選手。頼れるお兄ちゃん」とリスペクト。兄は「弟と意識していない。いち選手として見ている」と一線を引きながらも「ナイストライだった。ナイスタックルが多いので頼りにしている」と実力を認め合う。

 初めてベスト4に進んだ2013年度は花園で2度目の“桐蔭対決”に0―43で完敗した。弟は昨年度、腰を痛めてメンバーに入れなかったため、松山兄弟がそろい踏みする花園は最初で最後だ。「お兄ちゃんとできるのも、両親に見せられるのも最後。優勝したい」と松山千は気合を入れた。5日は自身の誕生日。初の決勝進出で花を添える。(伊井 亮一)

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