【Bリーグ】金沢武士団・堀田HC「優勝」目指す
プロバスケットボールBリーグ2部・中地区3位の金沢武士団の堀田剛司HC(39)が、20日の信州戦から再開されるリーグ後半戦に向けて意気込みを語った。2部に昇格した今季から指揮を執り、抜群のパスワークを武器に、昨年末は一時、2位に浮上させるなど躍進。さらなるステップアップで、プレーオフ進出を目指す。(取材・構成=中田 康博)
―今季60試合中、28試合を消化し、14勝14敗。
「本当はもっと勝ち星を増やしたかったのは事実ですね。延長戦やブザービーターで負けたりとか…。ここまでは自分が思い描いている展開通りにいかないことも多かったです」
―上位4チームが2ゲーム差で団子状態。
「チャンスとも思っていますが、連敗すると一気に順位が下になってしまう。怖い中地区だと思います。どうやって自分たちの流れを作れるかが、カギになってくると思います」
―今後のプランは?
「うまくいく部分と、ダメな部分が、はっきり分かってきた。12月までは我慢の時で、今年から一気に上昇気流に乗るというイメージを持っています。攻守において、見ていて面白いバスケットをしたい。ディフェンスも、もうちょっと激しくいきたいというのもあります」
―今季から初めてHCとして指揮を執る。
「負けた試合の夜は寝られないですね。どうやって修正していこうかと、いろいろ考えてしまう。ナイトゲームの多い土曜日は帰ってビデオを見て、気づいたら朝という感じです」
―金沢に来た経緯は?
「金沢の中野社長とは、以前から家族ぐるみのお付き合いがありました。昨季は新潟でACをやっていたので迷いましたが、新潟の小菅社長にも『行ってこい』と言われた。『絶好のチャンスだよ』とアドバイスをいただいて決めました」
―今の生活には慣れた?
「家族は新潟にいて単身で来ています。バスケ漬けの日々ですが、寂しくなることもありますよ。食事はかみさんが冷凍で保存できる料理を送ってくれるので、温めて食べています」
―後半戦に向けて。
「まずは勝ち星を増やして、中地区で1位になること。まずはそこを目指して、徐々にステップアップしたい。プレーオフに行った時に一番、強いチームでいようと、みんなに言っています。その時には、体力も、戦術も、精神面も、今とは全然、違うチームになっていると思っています」
◆堀田 剛司(ほった・たけし)1978年2月13日、神奈川県生まれ。39歳。日体大を卒業後、JBL新潟、bj浜松・東三河、JBL三菱電機、bj横浜などでプレー。昨季はB1新潟でACを務める。196センチ。尊敬する指導者は元女子代表監督の中村和雄さん。趣味は温泉巡り。