ヤマハ発SO大田尾、今季限りで引退…13日トヨタ自動車戦がラストゲーム

スポーツ報知
大田尾

 ラグビートップリーグ・ヤマハ発動機の司令塔で元日本代表のSO大田尾竜彦(35)が今季限りで現役を引退することが11日、分かった。13日のトヨタ自動車との日本選手権3位決定戦(東京・秩父宮)がラストゲームとなる。

 大田尾は10日の練習前のミーティングでチームメートに引退の意思を伝えた。数年前から考えていたが、来季リーグは試合数が少なくなることもあり、「1番タイミングがいい」と決めた。体力的な問題ではなく「やろうと思えばまだ(現役で)やれる。でもサントリーやパナソニックは若くてフレッシュな選手がどんどん経験を積んで伸びている」と、若手のチャンスを増やすことを考えたという。

 1番の思い出に挙げるのは14年度の日本選手権初優勝。一方で10年度の入れ替え戦も忘れられない。「決勝の前は『やってやろう』という高揚感がありましたが、入れ替え戦を控えた1か月は悲壮感に包まれてしんどかった」と苦笑した。

 大田尾は佐賀工、早大を経て04年にヤマハ発入り。16年12月に史上2人目となるトップリーグ150試合出場を達成した。出場166試合は歴代2位。早大時代から指導してきた清宮克幸監督(50)も「ヤマハのレジェンド。これほどボールのキャッチングがうまい選手はいない」とたたえた。来季はコーチに就く予定。

 ◆大田尾 竜彦(おおたお・たつひこ)1982年1月31日、佐賀県生まれ。35歳。小1でラグビーを始め、佐賀工3年時に花園4強。早大3年時に大学選手権優勝。日本代表7キャップ。トップリーグは166試合出場。181センチ、95キロ。血液型A。家族は妻と1女1男。

スポーツ

×