PFU7連勝!狩野「北陸連勝ダービー」で舞った 

スポーツ報知
得点に喜ぶPFUの(右から)狩野、ドリス、江畑

◆バレーボール Vチャレンジリーグ1 ▽女子 PFU3―1KUROBE(14日・小松総合体育館)

 2位・PFUブルーキャッツは、ホームで3位・KUROBEアクアフェアリーズとの6連勝中同士の“北陸ダービー”を3―1で制し、7連勝を飾った。3ポイントを積み上げ(通算25)たが、首位の岡山も3―0で勝利し1差で2位のまま。今年初先発のウィングスパイカー(WS)狩野舞子(29)、セッター(S)正(しょう)里菜(27)らが存在感を発揮した。KUROBEはWSジュリアン・ジョンソン(28)がアタックで両軍最多26得点も実らなかった。

 白熱の“北陸ダービー”は、ホームのPFUが意地を見せた。第1セットを先取も、第2セットはKUROBE・ジョンソンに要所で決められ競り負ける苦しい展開。それでも寺廻太監督(59)が「高さを出したかった」と先発起用した身長185センチの狩野が、188センチのジョンソンに粘り強くマッチアップ。相手の助っ人エースに疲れが見え始めた第3、4セットを連取し、試合を決めた。

 元全日本代表の狩野は、テクニックを駆使してアタックで5得点、サーブでも2得点で貢献。しかし試合後の“ヒロインインタビュー”では「自分たちのミスで連続失点が多かった。課題が残る」と反省した。

 チームはWS三橋聡恵主将(28)ら主力をけがで欠いている。日本人エースのWS江畑幸子(28)についても「昨年から状態が良くない」と指揮官。ただ、厳しい状況での白星には「地力がついてきている。昨年のプレミア(リーグ)での経験が生きているのかな」と、手応えも口にした。

 司令塔が苦境を救った。セッターの正が、好判断で得点をアシスト。196センチのミドルブロッカー、ジェニファー・ドリス(29)に対し「ジェン(ドリス)が得点源として機能すればチームが良くなる。中盤以降はジェンに集めた」とエースを集中的に使い、チーム最多17得点を引き出した。「エバさん(江畑)はバックでも前衛でも決めてくれるし、舞子さんは機動力、技術がある」とアタッカーの特長を的確に把握。寺廻監督も「正のトス回しが大きかった」と絶賛した。

 今季も全18戦中、半分の9試合を消化。逆転優勝へ、狩野は「ここからは体調管理やけが(防止)が勝負になってくる。一人一人がもっと(状態を)上げていく」と、後半戦へ闘志を燃やした。(竹内 竜也)

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