森薗政崇・伊藤美誠「もりみま」、練習2日で混合ダブルス制覇「まさか勝てるとは」

スポーツ報知
混合ダブルスで優勝し喜ぶ森薗、伊藤組

◆卓球 全日本選手権第4日▽混合ダブルス決勝 森薗政崇・伊藤美誠3―0軽部隆介・松本優希(18日・東京体育館)

 混合ダブルスは初出場の森薗政崇(22)=明大=、伊藤美誠(17)=スターツ=組が優勝。世界選手権金メダルの吉村真晴(24)=名古屋ダイハツ=、石川佳純(24)=全農=組は準決勝で敗れた。

 東京五輪で新たに採用される混合ダブルスは森薗・伊藤組が日本一に輝いた。決勝では社会人ペアをストレートで一蹴。伊藤は「練習は2日間しかしていない。まさか勝てるとは」と笑顔が止まらなかった。

 準決勝は男女のダブルスで組み世界選手権でメダルを獲得した大島・早田組と激突。手の内は知り尽くしており「打ち合うとパワーでは勝てない。相手に時間をつくらせないように」(森薗)と相手の長所を消した。

 ダブルス巧者の相乗効果は想像以上だった。伊藤は集中力が続かず「ふっと気が抜けてしまう瞬間がある」が、5歳年上の森薗の試合運びに「集中の仕方を学べた」と感謝した。自称「堅い考え」の森薗は「美誠はいかに簡単に勝つか考えている。衝撃を受けた」と視野が広がった。互いに「助けられた」と感謝を忘れない2人。東京五輪の代表選出方法は未定だが、森薗は「世界選手権に出て、勝っていきたい。美誠と今後も組んでいきたい」と熱望した。(大和田 佳世)

スポーツ

×