【Bリーグ】秋田6連勝で首位独走

スポーツ報知
仙台のディフェンスを突破するチャンスをうかがう秋田SG田口(左)

 ◆B2リーグ第17節 秋田ノーザンハピネッツ76―58仙台89ERS(28日・カメイアリーナ仙台)

 東地区首位の秋田ノーザンハピネッツが、同4位の仙台89ERSを76―58で下し6連勝。シューティングガード(SG)の田口成浩(27)と中山拓哉(23)が、チームトップタイの14得点を挙げ、この日49歳の誕生日を迎えたジョゼップ・クラロス・カナルスヘッドコーチ(HC)に白星をプレゼントした。同地区2位の福島ファイヤーボンズは、西地区首位のライジングゼファー福岡を82―70で破った。

 首位独走の秋田が、第4クオーターに底力を見せた。一時は56―52と、仙台に4点差まで迫られたが、終わってみれば18点差をつけての完勝だった。

 勝利の立役者は、元日本代表候補の田口主将だ。この日はクラロスHCの49歳の誕生日。「試合へのモチベーションになるし、選手ミーティングで『誕生日に白星を贈ろう』と言いました」。自らミドルシュートなどで計14得点を挙げ、指揮官の大好物である糖質ゼロのポップコーンとともに白星を贈った。

 もう一人、14得点を挙げたのが中山。東海大時代の昨年1月に特別指定選手契約を結び、秋田の試合に出場したが、プロ選手としては今季が1年目。昨季はパワーと体格の差を痛感し、シーズン終了直後から約8か月間、筋力トレに励んでいる。「体重は5キロ増えて86キロ。日本人にはもう当たり負けしないし、外国籍選手相手でも去年よりはいける」。今月14日に開催されたオールスターゲームにも、ブースターのSNS投票で出場したホープだ。

 クラロスHCは「私は14か国で指揮を執ったが、敵地にこれほどブースターが来てくれるのは日本だけ。今日はファン、選手、スタッフからプレゼントをもらった」と笑顔。あとは東地区と昇格プレーオフに勝ち、B1復帰へ走るだけだ。(須貝 徹)

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