卓球Tリーグは地域密着 チーム名に地名入れ自治体と連携

スポーツ報知
木下グループのエースとして期待される水谷

 10月に開幕する卓球の新リーグ「Tリーグ」で、1部「Tプレミア」に初年度から参入する男女各4チームの全容が31日、分かった。男子は木下グループ、トーサイアポ、琉球アスティーダに加え、ジーンズ・メーカー「ボブソン」。女子は木下グループ、日本生命、日本ペイントホールディングスに、OA機器の販売などを行う「トップ」の参戦が判明。7日に正式発表される。

 世界最高峰のリーグを目指すTプレミアが、本格的に動き出す。Tリーグ事務局はこの日、7日に参加チームやロゴ、理念についての記者会見を行うと発表。チーム名については伏せられたが、関係者によれば男子は「ボブソン」、女子は「トップ」が参戦することが新たに判明した。

 Tリーグでは昨年9~11月にかけて、参戦する男女4チームずつを公募。20件以上の問い合わせと予定数を超える応募があった。その中から、設定した参入要件をもとに審査を開始。30日までに男女4チームずつを決定した。選考で重視されたのは事業性と地方自治体との連携体制だ。リーグ関係者は「その会社を責任企業とし、地域の幅広い企業や団体に声かけをして運営していく」と明かした。

 目指すのはサッカーのJリーグやバスケットボールのBリーグのように、地域に密着したリーグ。「Tプレミア」の参入要件には、2000人規模のホームアリーナの確保や3年以内に育成組織を整備することなどが定められている。その理念に沿い、チーム名に地名を入れるなど、企業色を押し出すのではなく、地域の力を結集して運営することを目指していく。

 参戦チームのホームタウンも全国各地に置かれる見込みだ。木下グループは男女とも神奈川が拠点。男子はトーサイアポ(埼玉)、ボブソン(岡山)、琉球アスティーダ(沖縄)。女子はトップ(名古屋)、日本生命、日本ペイントホールディングス(ともに大阪)となる。リーグ戦は団体戦で争われ、各チームのホームタウンを中心に会場の確保が進められている。

 7日に参戦チームが正式発表され次第、今後は選手獲得への動きも本格化することが予想される。選手登録は3月中旬が期限となる見込み。参入要件の一つが、世界ランク10位以内に入った実績を持つ選手を含む6人以上の所属。開幕に向け、新リーグへの期待感は高まる一方だ。

 ◆Tリーグ Tプレミアはホーム&アウェー方式の団体戦。18年10月から19年3月まで21試合を戦い、シーズン終了後に上位2チームによる優勝決定戦を行う。参入要件には入会金2000万円、年会費1500万円、ホームタウンや2000人規模のホームアリーナの確保、過去2年以内に世界ランク10位以内に入った実績を持つ選手を含む6人以上の所属などが定められている。将来的には「T1」や「T2」といった下部リーグ設立も目指す。

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