張本智和が世界ランク1位の樊振東を撃破

スポーツ報知
樊振東から2セット目を先取」雄叫びをあげる張本智和。この後3セット目も取り勝利した

◆アジア杯 第1日(6日・横浜文化体育館)

 男女1次リーグが行われた。全日本最年少王者の張本智和(14)=エリートアカデミー=は、世界ランク1位の樊振東(中国)を3―1で撃破した。勝利の瞬間は雄たけび「チョレイ」は出ず。両手で頭を抱え「信じられない。言葉も出ない」と喜びをかみしめた。

 午前中に行われた1試合目は3―1でゲラシメンコ(カザフスタン)の勝利。しかし世界ランク1位を相手に「何十倍もいいプレーをしないと勝てない」と気合を入れ直した。樊と初めて対戦した2月のW杯団体戦決勝では0―3のストレート負け。実力差を痛感する中でも「バックハンドは少し通用したと思う」と感じた手応え通り、得意のバックハンドで相手のフォア側を狙ってポイントを稼いだ。第1ゲームを11―8で先取。第2ゲームはフォアを攻められ落としたが、第3ゲームは8―7から3連続得点で逆転。最後もバックハンドの強打で奪い返した。

 第4ゲーム、9―8の大詰めで左側に落ちたエッジボールを苦しい体勢で拾った。強打をくらう、と思いきや樊振東がまさかのミスでマッチポイントに。チャンス生かし切り「(20年東京五輪での)金メダルへ少し自信がついた」と言ってのけた。

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