【Bリーグ】仙台の“小さな巨人”志村が今季限りで引退、フロントスタッフに

スポーツ報知
自身のユニホームを横に、引退会見で心境を語るBリーグ2部・仙台89ERSの志村雄彦

 男子プロバスケットボールBリーグ2部(B2)・仙台89ERSのポイントガード(PG)・志村雄彦(35)が6日、今季限りでの現役引退を発表した。残り11試合は引き続きプレーする。

 仙台市出身の志村は、仙台高2、3年時にウィンターカップ2連覇。慶大では関東大学リーグ1部と全日本学生選手権優勝に貢献した。その後、JBL東芝を経て、2008年に当時bjリーグの仙台へ入団。今季が仙台で10シーズン目(2011年3月の東日本大震災で仙台が一時活動休止となった際に、琉球へレンタル移籍)だった。身長160センチと小柄ながら、巧みなゲームコントロールで司令塔として活躍し“小さな巨人”と呼ばれた。

 仙台市内での会見に臨んだ志村は「正直、まだ(選手を)やれるという思いはあった」と体力・メンタル面での限界を否定。引退の理由として、仙台高バスケット部の先輩で来季89ERSの社長に就任する渡辺太郎氏(38、現楽天野球団)から「強いチームを一緒に作ろう」と、フロントスタッフとしての協力を要請されたことを挙げた。具体的な役職は未定だが「尊敬する先輩に『一緒にやろう』と熱く言ってもらった。僕にやれることは何でもやるという気持ち。1年間はトイレ掃除から始めたいと思います」とユーモアを交えて抱負を述べた。「勝つチーム、愛されるチームに」と、現在B2東地区4位に低迷する89ERSの再建へ、意欲を見せた。

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