【Bリーグ】富山の“ミスターグラウジーズ”水戸、チーム一筋で500試合出場

スポーツ報知
抜群のスピードでゴール下に切り込む水戸

◆プロバスケットボールB1リーグ第27節 三遠74―73富山グラウジーズ(7日・富山市総合体育館)

 中地区4位の富山グラウジーズは、73―74で同3位の三遠に惜敗。第4クオーター(Q)まで大接戦となったが、あと一歩及ばなかった。敗れはしたが、富山県出身のシューティングガード、水戸健史(32)が、今季47試合目のスタメン出場を果たし、500試合出場を達成。抜群のスピードを武器に6リバウンドをマークし、チームを勢いづけた。

 “ミスターグラウジーズ”水戸が、プロ通算500試合出場を達成した。チーム唯一の富山県出身選手として、プロデビューから10年間、グラウジーズ一筋でチームを支えてきた。試合途中で記録達成をアナウンスされると、2404人が訪れた会場からは大きな拍手が沸き上がった。水戸は「皆さんの支えがあって達成できた。もっと出られるように準備していきたい」と気持ちを新たにした。

 衰え知らずのスピードを見せつけた。持ち味の瞬発力を武器に、第1クオーター(Q)から守備で実力を発揮した。的確なポジショニングで、6リバウンドをマーク。「守備の面ではいつも通りできた」と水戸。細身の体格を生かしてボールに飛び込み、次々とボールをキープした。守備を重視するミオドラグ・ライコビッチHC(47)は「水戸が良いプレーをしている時は強い。経験も豊富で信頼を置いている」と太鼓判を押す。

 23日で33歳となるが、試合前にはダンクも披露。練習前にジムで鍛え、足りなければ休みの日もジムで1~2時間も体作り。チームメートの信頼も厚く、2年連続でキャプテンに指名された。「試合でフラストレーションがたまっている選手もいるので、積極的に話しかけています」とリーダーシップを発揮する。

 チャンピオンシップ出場圏内の2位・名古屋Dとは3ゲーム差のまま。「直接、対決もある。全然、あきらめていません」と水戸。不屈のグラウジーズ魂で、残り10試合を戦い抜く。(中田 康博)

 ◆水戸 健史(みと・たけし)1985年4月23日、富山・南砺市生まれ。32歳。7歳からバスケを始め、高岡商でインターハイ出場。近大4年で関西学生選手権最優秀選手。08年にbjリーグ・ドラフト2位指名で富山に入団。09―10年季はbjオールスターに出場。185センチ、75キロ。血液型AB。好物はハイチュウ。

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