【Ｂリーグ】仙台・志村、現役引退表明翌日に１１アシスト　攻守でチーム引っ張る

◆プロバスケットボール　Ｂ２リーグ　仙台９１（２０―１８、２２―２１、２４―２６、２５―１４）７９岩手（７日・カメイアリーナ仙台）

　東地区４位の仙台８９ＥＲＳは、同地区最下位の岩手ビッグブルズを９１―７９で下し、連敗を５で止めた。６日に今季限りでの現役引退を表明したポイントガード（ＰＧ）志村雄彦（３５）は２５分２６秒出場し、５得点１１アシストを挙げた。

　背番号４の一挙手一投足が、１５３４人の観客の声援を集めた。“ミスター８９ＥＲＳ”が攻守両面で魅せた。司令塔として、ともすればハイテンポになりがちな試合展開を巧みにコントロールし両チーム最多の１１アシスト。守っても、１６０センチの身長で２メートル級の外国人選手に食い下がった。「アシストは、僕個人として大事にしている。（１１アシストは）勝てたということで納得している」

　今月２８、２９日の福島戦、５月２日の青森戦は「志村雄彦引退シリーズ」と銘打たれている。「（ブースターの）皆さんの声も目も変わっているのは感じた。でも、僕がやることは変わらない」残り１０試合、小さな巨人が完全燃焼する。（須貝　徹）