大坂なおみ、日本代表で初凱旋試合 鳴り物&大声援が「面白い」

スポーツ報知

◆テニス女子国別対抗戦 フェド杯 ワールドグループ2部入れ替え戦第1日 日本1―1英国(21日、兵庫・ブルボンビーンズドーム)

 日本は英国と対戦し、世界ランク22位の大坂なおみ(20)=日清食品=が、同77位のヘザー・ワトソン(25)をストレートで下して先勝した。日本代表として地元で初めて戦い、大声援を「面白い」と楽しんだ。第2試合の奈良くるみ(26)=安藤証券=は敗れて1勝1敗。22日の最終日はシングルス2試合、ダブルス1試合が行われ、2勝すれば4年ぶりに2部昇格となる。

 大坂がホームの“洗礼”を受けた。約2500席が完売し、国別対抗戦ならではの太鼓、スティックバルーンの音と大歓声が、エースの入場を歓迎した。ドーム内で反響し「予感はしていたけど、そこまで大きいと思っていなかった」と驚きながら、試合前練習から高速サーブで観客をどよめかせた。

 北海道・根室から観戦に来た祖父・鉄夫さんらの前で、試合序盤からレシーブの際は左太ももを2度たたいて気合を入れた。ブレイクのピンチを何度もサーブで切り抜け、エースは11本を記録。第2セットで5―2になると土橋登志久監督(51)に「もう大丈夫」と話す余裕で、堅守を誇るワトソンを打ち破った。

 3月のBNPパリバ・オープンでツアー初優勝を果たし、国内でも一気に知名度が上がった。東京で渋谷や浅草に行ったが「顔を上げるとみんなが気付いちゃうから、ずっとうつむいて歩いてて、街をあまり見られなかった」とこぼす姿はシャイな20歳そのものだ。

 代表デビューから5連勝で大きく貢献し、20年東京五輪へも期待が高まる。「期待してもらっているのは分かる。五輪に出られるのはプレゼントのようなもの」と言葉を選んだ。日本代表で戦う喜びを「背中にJAPANと書いてあるとうれしいし、ベンチでみんなが応援してくれるのがうれしい」と表現した。22日は世界ランク23位のジョアンナ・コンタ(26)と対決。「楽しんでね」と予告した通り、エース対決で満員の観客を再び沸かせる。(大和田 佳世)

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