錦織「早くトップ10に戻りたい」世界4位ズベレフ撃破しマスターズ大会決勝進出

スポーツ報知

◆男子テニス モンテカルロ・マスターズ準決勝 錦織圭2(3―6、6―3、6―4)1ズベレフ(21日・モナコ)

 世界ランク36位の錦織圭(28)=日清食品=がマスターズ大会初制覇に王手をかけた。準決勝で同4位のアレクサンダー・ズベレフ(21)=ドイツ=にフルセットで勝利。全仏オープン(5月27日)に向かうクレーシーズンの初戦で、トップ10復帰への足がかりをつかんだ。22日の決勝では同1位のラファエル・ナダル(31)=スペイン=と対戦する。

 最終セットに互いの意地がぶつかり合った。錦織がネット前に詰めてドロップショットを見舞えば、ズベレフは200キロ近いサーブで攻め込む。2時間を超す消耗戦は、4―5の第10ゲームで、錦織がブレイクに成功し、4大大会に次ぐ格のマスターズ大会初優勝まであと1勝とした。

 20日に21歳になったズベレフとは昨年8月にシティ・オープンで初対戦し、サーブで翻弄され一度もブレイクチャンスを作れなかった。この日は相手の第1サーブ確率が悪かったのに加え、ショットや戦術の多彩さで次世代のNO1候補を上回った。

 準々決勝で同3位のチリッチ(クロアチア)を破り「できるだけ早くトップ10に戻りたい。クレーコートだと、だいぶ(差は)近く感じる」と手応えを得た。右手首故障から2月に復帰し、6大会目。勝ちを重ねることで最も欲しかった「自信」がついてきた。

 ツアーでの決勝進出は17年2月のアルゼンチン・オープン以来1年2か月ぶり。クレーで絶対的な強さを誇る王者ナダルを相手に、日に日に増した強さをぶつけてツアー12勝目を勝ち取る。

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