日本5年ぶりフェド杯2部復帰…大坂敗れるもダブルス加藤・二宮組逆転で英撃破

スポーツ報知

◆テニス女子国別対抗戦 フェド杯 ワールドグループ2部入れ替え戦最終日 日本3―2英国(22日、兵庫・ブルボンビーンズドーム)

 日本が英国を3勝2敗で破り、5年ぶりにワールドグループ(WG)2部昇格を決めた。前日から1勝1敗で迎えた第3試合で大坂なおみ(20)=日清食品=は敗れたが、第4試合で奈良くるみ(26)=安藤証券=が競り勝ちタイに。最終試合のダブルスで加藤未唯(23)=ザイマックス=、二宮真琴(23)=橋本総業=組が逆転勝ちした。

 日本が誇るダブルスが大仕事をやってのけた。昨年全豪4強の加藤とウィンブルドン4強の二宮は、ともに身長150センチ台の小柄な体で、英国が直前変更で投入してきたエースのコンタ、ワトソンに立ち向かった。高く跳ねる球やスピンを利かせてスペースをつくり、実力差を戦術で埋めた。二宮は「準備してきたことができた」と喜び、加藤は「今日は母(恭子さん)の誕生日。勝ててうれしい! おめでとう!」と客席に笑顔を振りまいた。

 14年の入れ替え戦で敗れてアジア・オセアニアグループに降格。海外での集中開催で注目を集める機会が減った。今回は15年以来の自国開催となり約2500席の会場は満員に。土橋登志久監督(51)は「(男子の国別対抗戦)デビス杯でしか見たことがない光景だった」と感謝した。エースの大坂に頼らず全員が1勝を挙げ、文字通り一丸でつかんだ昇格だった。

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