みま、佳純、みうで58分圧勝 金メダルへ弾み

スポーツ報知

◆卓球 世界選手権団体戦第1日(29日、スウェーデンハルムスタード・アリーナ)

 【ハルムスタード(スウェーデン)29日=林直史】1次リーグが開幕し、2大会連続銀メダルの日本女子は、初戦でウクライナを3―0を下した。1番手に世界ランク7位の伊藤美誠(17)=スターツ=、2番手に同3位の石川佳純(25)=全農=、同6位の平野美宇(18)=日本生命=を起用し、全戦ストレート勝ち。試合時間もわずか58分で、男女を通じて一番乗りで今大会の1勝目を挙げた。

 電光石火で初戦を突破した。世界チームランク上位の24か国・地域が午前10時から一斉に臨んだ開幕戦。日本女子は伊藤、石川、平野が相手に付け入る隙を与えずに3戦連続でストレート勝ちを決めた。2時間を超えることも珍しくない団体戦で、試合時間はわずか58分。2つ隣のコートで試合をしていた3連覇中の中国女子にも先駆け、日本は男女を通じ最速で白星をつかんだ。石川は「勢いに乗りたい試合で、すごくいい試合ができた」と笑顔を浮かべた。

 大事な初戦を最高の形で滑り出した。世界チームランクで2位の日本に対し、ウクライナは16位と格下だが、そこは各チームのエース級が集う世界選手権。特に初戦は相手も徹底した研究と準備で向かってくるだけに、6度目の出場と経験豊富な石川も「どんな相手でも、全力で100%で準備しなきゃいけないと思っていた」と気を引き締めて臨んだ。

 相手は日本側が想定していた2人の選手を起用してこなかった。馬場美香監督は「オーダーが予想とは違った」と振り返ったが、トップバッターの伊藤が「この選手が出てきたんだとビックリはしたけど、怖さも緊張もなく、自信を持って臨んだ」とカット主戦型の相手を一蹴。石川も「出足からエンジン全開で、すごくいいプレーができた」と気迫のこもった攻撃で圧倒し、各ゲーム3失点以下の完勝。平野も「1、2番手でいい流れをつくっていただいて、自信を持って戦うことができた」と続いた。

 初戦を託した3人の世界ランクは石川が3位、平野が6位、伊藤が7位。世界ランク1桁を3人そろえる布陣は、銀メダルを獲得した過去2大会でも実現できなかったことだ。主将の石川も「内容もみんなすごく良かった。私たちの地力も上がっていると思う。自信を持って、油断をしないで準備していきたい」とチーム力の向上を実感。最強トリオが、47年ぶりの金メダルへ弾みをつけた。

スポーツ

×