【Bリーグ】仙台の“小さな巨人”志村、地元で最後の雄姿「優勝を新たな立場で実現させたい」

スポーツ報知
ドリブルしながらチャンスをうかがう仙台・志村(右)

◆プロバスケットボール B2リーグ第31節 青森91―86仙台(2日・カメイアリーナ仙台)

 東地区4位の仙台89ERSは、ホーム最終戦で同5位の青森ワッツに敗れて6連敗を喫した。しかし、今季限りでの現役引退を発表しているポイントガード・志村雄彦(35)が、先発出場して計27分57秒プレー。3765人の観客に、地元での最後の雄姿を見せた。

 “小さな巨人”は試合後には涙をこらえきれなかった。4月29日にゼビオアリーナ仙台で行われた引退セレモニーの時は、場内が暗かったため平静さを保てたが、この日のカメイアリーナ仙台は照明が明るく「やっぱり皆さんの顔を見ると…。負けて、いつも泣いてばっかりで」と絶句。「小学生の時からこの体育館でやってきた」という思い出の場所でのホーム最終戦に感極まった。試合では司令塔の真価を発揮した。的確なパスでチャンスメイクし、チームトップの8アシスト。第3Qの1分23秒にはゴール下からシュートを決めた。

 4、5日のアウェー・愛媛2連戦が現役最後の試合。89ERSでの10シーズンを含む約25年間の競技生活を終え、来季は取締役として89ERSのフロント入りする。「優勝するという皆さんとの約束を、まだ果たしていない。新たな立場で実現させたい」。選手生活にピリオドを打っても、志村の「89ERS愛」は不滅だ。(須貝 徹)

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