ラグビー関西学生代表、NZ学生代表に猛追及ばず惜敗

スポーツ報知
後半29分、関西学生代表・吉本(中央)が相手を振り切って抜け出す

◆ラグビー 関西学生代表33―47ニュージーランド学生代表(3日、京都・西京極陸上競技場)

 ラグビーの関西学生代表は3日、京都・西京極陸上競技場で、来日ツアー中のニュージーランド学生代表(NZU)と対戦し、33―47で敗れた。体格で劣る関西学生代表は前半、ラインアウトをたて続けに奪われてトライを許すなど7―40と圧倒された。後半はエリアを取りにいくキックを減らして継続を重視し、4トライ(認定トライ1を含む)を返した。

 関西リーグ2連覇中の天理大から選出された主将のフランカー島根一磨(4年)は「攻撃のテンポを上げれば通用した。関西勢よりも体の大きい関東勢相手にも通じると思う」と、関西リーグ上位チームが全国9連覇中の帝京大など関東勢に挑む今冬シーズンへのヒントを得た様子。同大から選出された副将のSO永富晨太郎(4年)は「後半、速攻でボールを散らせば相手がバテてきた。今後につながると思う」と自信をつけた。

 関西学生代表は全体練習わずか2日間の即席チームながら、FWはスクラムの結束力で体格差をカバーし、ノーサイド間際にはゴール前スクラムで反則を繰り返したNZUから認定トライを奪う場面も。同代表の小松節夫監督(54)=天理大=は「関西で一致団結して打倒関東の空気が出てくる」と話した。NZUが前回来日した15年は19―40で敗れており、2連敗となったが、小松監督は「もう一度やればどうなるか」と“三度目の正直”に期待した。

 試合前には、NZUがピッチ中央で同国の先住民マオリ族の民族舞踊「ハカ」を披露して盛り上げた。かつてNZUの一員としてプレーした経験をもつ元日本代表ウィングで、15年と今回の対戦実現に尽力した関西協会・坂田好弘会長(75)は「きょう戦った両軍選手が19年日本大会や23年フランス大会などW杯代表で再会してくれればうれしい。交流を続けていきたい」とした。

 NZUは4月28日に熊本で58―31と九州選抜を下しており、来日2連勝。6日に東京・秩父宮ラグビー場で関東学生代表と対戦し、帰国する。

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