【Bリーグ】レバンガ北海道、今季最終戦で11点差逆転!CEOは「3年で日本一」 

スポーツ報知
劇的逆転勝ちをファンと共に喜ぶレバンガの選手たち

◆プロバスケットボールB1リーグ最終節 レバンガ北海道74ー72新潟(7日・北海きたえーる)

 レバンガ北海道は、今季最終戦で新潟に勝利し、9戦ぶり白星で締めくくった。今季通算26勝34敗で東地区最下位6位も、B1全18チーム中11位と健闘した。横田陽(あきら、41)CEOは、水野宏太ヘッドコーチ(HC、35)続投を熱望、来季から3年計画で日本一挑戦を宣言し、初年度に掲げる“4か条”を明らかにした。

 Bリーグ2季目を戦い終えたレバンガの横田CEOは「目標のチャンピオンシップ(CS)は逃したが、会社、チームとも前進はできた。昨季までの『お金をかけずに知恵を絞る』戦いから、来季は本格的に“攻め”に転じ、3年計画で日本一を達成したい」と決意を口にした。頂点実現へ、初年度掲げる4か条も次の通りに設定した。

 〈1〉ワイルドカードに頼らないCS進出。
 〈2〉営業収入7億円達成、3年後には10億円。
 〈3〉観客動員平均4000人実現。
 〈4〉チーム人件費大幅増でのチーム強化。

 今年は、約2億1000万円の債務超過を解消、営業収入も昨季の約4億4000万円から、今季は5億4000万円が見込まれ、単年度黒字も約4000万円になる見通し。

 レバンガの今季トップチーム人件費は約1億5000万円。いずれも3億円以上の東地区ライバルの半分以下ながら後半戦までCS進出争い。ホーム観客動員も昨季比130%の平均約3700人とリーグ2位に飛躍した。

 同CEOは、14年から指揮する水野HCに対し「どの強豪とも対等に戦えるチームに成長したのは、水野HCの手腕が大きい。ボールと人が連動、どこからでも攻める戦術は理想に近づいている。来季は、完成を目指してほしい」と指揮官続投を熱望。さらに「根拠なしに『日本一』は口にしない。ステップアップへの確実な布陣も実現する」と来季のチーム人件費2億超を示唆した。水野HCも続投に意欲的。同CEOは「新体制決定後は、ノンストップで走り続ける」と鼻息が荒い。(小林 聖孝)

 ◆終了5秒前に歓喜!

 意地の逆転勝ちだ。最終クオーター(Q)、最大11点劣勢から猛反撃。終了5秒前にディジョン・トンプソン(35)がフリースロー2本を決め73―72で逆転、さらに1点を加え、9戦ぶり勝利を手にした。4883人の観衆を前に水野HCは「皆さんの応援を力に、長いトンネルを抜けることができました」と感謝の気持ちを表した。

 この日もエースのマーク・トラソリーニ(27)が体調不良で欠場する中、ダニエル・ミラー(26)が奮闘。チーム最多19得点でMVPを獲得。賞金10万円を手にしたミラーは「皆さんの応援を力に、持てる力を出し切りました」と感激顔だ。

 最高の笑顔で今シーズンを終えたレバンガ戦士。水野HCは「来季も皆さんと一緒に戦い、CS進出を目指したい」と力を込めた。

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