【Bリーグ】富山、完敗…崖っぷち 13日負けたら降格も

スポーツ報知
必死の守備を見せるグラウジーズの選手たち

◆B1残留プレーオフ 島根90―70富山(12日、富山市総合体育館)

 B1残留プレーオフ1回戦・第1戦が行われ、中地区5位の富山グラウジーズは、70―90で西地区6位の島根に大敗した。第2クオーター(Q)には守備を崩されてリズムを失い、終盤は相手外国人に好シュートを何度も許した。エース兼司令塔の宇都直輝(26)も精彩を欠き、最後まで立て直せなかった。第2戦は13日、同所で行われる。

 B1残留に黄信号が灯った。西地区最下位の島根に、まさかの完敗。13日の第2戦、または直後に行われる第3戦で敗れれば、最短で13日にB2降格が決まる可能性が出てきた。大喜びの島根側スタンドを背に、選手たちはがっくりと肩を落とした。ミオドラグ・ライコビッチHC(47)は「全然ダメな試合の一つでした。明日は大きなプレッシャーがかかるが、最後まであきらめません」と声を振り絞った。

 序盤から冷静にプレーする一方で、気持ちを前面に出して向かってきた島根に、攻守でリズムを崩した。日本人得点王の宇都直輝(26)は得意のインサイドから攻撃を防がれると、自慢のシューター陣は外からシュートミスを連発した。「勝機はいくつもあった。シュートを決めないと、バスケは勝てない」と指揮官。第4Qには最大23点のビハインド。グラウジーズらしさを最後まで出せず、短期決戦で相手を勢いに乗せてしまった。

 2707人が訪れたスタンドからは激励の声が飛び交った。「明日は最後のチャンスがある。調子の良かった時のグラウジーズに戻したい」と指揮官。サポーターのためにも、崖っぷちからはい上がるしかない。(中田 康博)

 ◆富山のB1残留の行方

 富山が13日の第2戦に勝利し、直後に10分間行われる第3戦にも連勝し、1回戦を突破。続く一発勝負の2回戦で横浜に勝てばB1残留。2回戦で敗れるとB2プレーオフ3位チームとの入れ替え戦に出場し、勝てば残留、負ければ降格。

 ただし、B1ライセンスを持たないB2のFE名古屋が3位となった場合、入れ替え戦は行われず、B1チームの残留が決まる。また、FE名古屋が1、2位の場合、1回戦で敗退したB1の2チームが試合を行い、勝者が入れ替え戦に進む。

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