日大アメフット部悪質タックル問題、法大「偶発的でない」東大「見たことがない」

スポーツ報知

 日大アメリカンフットボール部の守備選手による試合中の悪質なタックルで関学大の選手が負傷した問題で、日大との試合を予定していた法政大、東京大、立教大の3大学が試合中止を連盟に申し入れ、了承された。決定は14日付け。

 法大は20日、東大は6月9日、立大は同10日にいずれもアミノバイタルフィールド(東京・調布)で日大との試合を予定していた。3大学は、現段階で監督ら指導者を含めた正式な処分や再発防止策が示されておらず、日大と試合を行うことは難しいと判断した。

 試合中止が決まり、法大、東大の監督、ヘッドコーチは取材に以下のようにコメントした。

 法大アメフット部・有沢玄監督「現段階で、日大がどのような対応を取るか明確になっておらず、試合はできません。問題となった映像を繰り返し見ましたが、偶発的なものでないことは明らかでした。部員には『相手を痛めつけることはスポーツではない』と改めて伝え、予期できないことがあった場合に、どのように身を守るのかなどを説明しました」

 東大アメフット部・森清之ヘッドコーチ「30年以上、アメフットに携わっていますが、あのようなプレーは見たことがありません。連盟の処分が正式に決まっていない以上、試合をするのは適切ではないと判断しました。少子化が進む中、大学アメフット界全体で選手生命をどのように守るのかなど、安全対策に取り組んでいました。私自身、フットボールから多くのことを学びましたし、スポーツの教育的価値について議論していました。このような事態が発生し、非常に残念に思います」

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