日大アメフト部、無期限出場停止処分へ「危険なプレーが繰り返されない保証はない」

スポーツ報知
日大会館大講堂で記者会見する井上奨コーチ(左)と内田正人前監督。宮川選手の主張と真っ向から対立し、孤立感が深まった

 アメリカンフットボールの定期戦(6日・東京)で日大DL(ディフェンスライン)の宮川泰介選手(3年)による悪質タックルで関学大QB(クオーターバック)が負傷した問題で、関東学生連盟が日大アメフト部に無期限を含める長期の出場停止処分を視野に入れていることが23日、明らかになった。週明けにも開かれる臨時理事会で決定される。

 関東学生連盟の関係者は「監督が辞任し、指導陣が変わったからといって、あのような危険なプレーが繰り返されない保証はない」と話し、同連盟もしくは第三者機関による調査をもって危険なプレーが二度と起きない状況が確保されることが最優先との考えを示した。日大と対戦する加盟チームを守るためにも無期限を含めた長期の出場停止処分を視野に入れており、今秋から本格的に始まるシーズンの復帰は厳しくなりそうだ。

 処分は当初、6月13日の理事会で決定される予定だったが前倒しされ、週明けにも開かれる臨時理事会で決まる。チーム以外に個人への処分も科す予定で、内田正人前監督、井上奨コーチ、宮川選手が対象になる見込み。すでに宮川選手には対外試合出場禁止、内田前監督には厳重注意処分を科している。

 この日、日大アメフト部員は雨の中、ランニングやボールを使った自主練習を行った。昨年27年ぶりに甲子園ボウルを制覇した名門が、連覇を目指すどころか活動を続けることすら危うくなった。

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