日大アメフト部、ほぼコミュニケーションが存在していなかった寂しさ…記者が見た

スポーツ報知
会見に臨んだ井上奨コーチ、報道陣から厳しい質問が飛んだ

 日大アメリカンフットボール部の悪質タックル問題で、内田正人前監督(62)と井上奨(つとむ)コーチが23日、都内で約2時間の緊急会見を開いた。2人は6日に行われた関学大との定期戦で相手QB(クオーターバック)を負傷させた宮川泰介選手(20)への反則指示を改めて否定。22日に会見した宮川選手の発言と真っ向から対立。内田前監督は日大の常務理事の職務を一時停止して謹慎、井上コーチは辞任を表明したが、会見内容には非難の声が飛んだ。

 井上コーチは宮川選手が行った最初の危険なタックルを見ていた。悪質なプレーを目の当たりにしながら、コーチとして交代を進言しなかった。「彼を次のプレーに行かせたかった。彼を試合にまた出したい。次のプレーをやらせたい。その思いだけでした」と釈明した。

 4月に3年生になった宮川選手に、チームの中心として期待していたと2人は声をそろえた。「上級生になったばかりの不安定な部分を見抜けなかった我々の責任。リーダーとして育てたいというのが僕の方針だった」と内田前監督。それだけ期待した選手とのコミュニケーションが、ほぼ存在しなかったというのは寂しすぎる。

(一般スポーツ担当キャップ・高木 恵)

スポーツ

×