日大アメフト部の森コーチ「選手はかなり混乱している」関東学生監督会で現状説明

スポーツ報知
緊急監督会に集まった各大学の指導者たち。中央は日大の森コーチ

 関東学生アメリカンフットボールの監督会が24日、都内で行われ、悪質な危険タックル問題で渦中の日大からは森琢ヘッドコーチ(HC)が出席し、会議の冒頭で一連の不祥事を謝罪し、日大の選手らの状況を説明した。

 緊急監督会は主に安全対策を検討したり、指導者が抱える悩みを共有、相談する場として今年2月に発足し、月に1回、関東学生リーグの16チームの指導者が集まっている。冒頭に謝罪後、退席した日大を除き、15チームの指導者が参加した。

 事前に3問限定の代表質問に応じた森HCの一問一答は以下の通り。

 ―代表者を前に何を話したのか。
 森HC「こうした場で謝罪する機会をいただいたので、皆様に謝罪した。今後、(日大)フェニックスが関わるためにはどうしたらいいか、そのような案について話をした」
 ―危険タックルの指示の有無について。森HCの見解はどうか。
 森HC「言った、言わないに関しては解釈の違いはあるが、間違いなくあるのは、ああいう風なプレーを犯してしまった選手がいた。そこに対しての一義的な責任はあると思う。ただ、ああいう風になった以上は結果責任という意味では指導者側の管理、監督責任はあった。前内田監督以下、指導者であった我々にあったと感じている」
 ―日大の選手にはどのような説明をしたのか。
 森HC「選手はかなり混乱している。最初からいまもそう。実際、何が起きているのか分からない下級生もいっぱいいたので、まず何が起きているのかという事実をしっかり伝える、前に向かうために上級生含めて話し合って現実にコントロールできることは何なのか、少しでも前に進めるのは何なのかを議論した」

 3問限定の囲み会見の後は、けがをさせた関西学院大のQB選手とその家族、同大関係者に対し謝罪の言葉を並べた。また危険タックルをし、会見を開いた宮川選手に対して「当部におりながらああいう風なプレーをさせてしまい、責任を負わせるような形になって非常にきつい思いをしている宮川選手にも非常に申し訳ないと思っております」と話し、頭を下げた。

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