関学大、日大との定期戦休止を発表…再回答書に「極めて不可解。真実とは認識できない」

スポーツ報知
関学大・鳥内監督

 日大アメリカンフットボール部の悪質タックル問題で、被害を受けた関学大が26日、兵庫・西宮市内で会見し、日大が反則行為についての調査結果として関学大へ提出した2回目の回答書への見解を示した。

 会見には鳥内秀晃監督(59)と小野宏ディレクター(57)、被害を受けたQB(クオーターバック)選手の父親で大阪市議の奥野康俊氏(52)が出席した。

 回答書で日大は、これまで同様にタックルは選手と指導陣の認識の乖離との見解を示した。これに小野ディレクターは加害者選手への聞き取りが行われていないにも関わらずこうした回答に至ったことは「極めて不可解」などと断じた。さらに「多くの矛盾、真実とは到底認識できない」と示した。

 こうした状況から関学大は、今年まで51回続いた日大との定期戦も休止する方針を決めた。

 これまでに関学大は日大アメフト部へ抗議文を送付。回答書を受け取った今月17日に会見し、日大の内田正人前監督(62)ら責任者が被害選手へいまだ謝罪していないことなどに不満をあらわにし「誠意ある回答とは言えない」などの見解を示した。この会見を受け、内田前監督は19日に被害選手、関学大関係者らに直接謝罪した後、辞任を表明したが21日には奥野さんが大阪府警池田署に被害届を提出したことを発表した。

 22日には加害者となった日大の選手が会見しタックルは内田前監督と井上前コーチの指示だったことを証言。しかし、内田前監督と井上前コーチは23日の会見で選手の証言を全面否定した。その一方で内田氏は日大の常務理事の職務を一時停止して謹慎、井上氏はコーチ辞任を表明した。

 内田氏と井上氏の発言と会見での司会者の態度など学校への対応に批判が集中。こうした状況に日大は25日に大塚吉兵衛学長が会見し関学大へ謝罪していた。

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