関学大QBの父親、日大・宮川選手への嘆願書をお願い「一緒に頑張りましょう」

スポーツ報知
会見する(左から)奥野康俊氏、関学大アメフト部・小野宏ディレクター、鳥内秀晃監督

 日大アメフト部選手に反則タックルで負傷させられたとして21日に大阪府警に被害届を提出した関学大のQB(クオーターバック)選手の父・奥野康俊大阪市議(52)が26日、兵庫・西宮市内の関学大で会見。加害者となった日大・宮川泰介選手(20)に寛大な処分を求める嘆願書の募集をお願いした。

 すでに自身のSNSなどでも嘆願の意思を示しているというが、奥野氏は「被害届を出していながら嘆願書というのはあり得ないが、法律上、そうせざるを得ない」。真実を知るために被害届の提出を警察に相談した際、被疑者を内田正人前監督(62)にしたいと要望したが、警察からは「被疑者を宮川君にしなければ受理できない」と説明されたという。

 奥野氏は宮川選手から直接謝罪を受け、会見でも「勇気を持って真実を話してくれた」と誠意を感じ取っている。このため、捜査の結果、宮川選手が重い刑事責任を追う可能性に胸を痛めており、嘆願書の募集へ至った。宮川選手に対しては「一緒に頑張りましょうね、と言いたい。最後は息子と(宮川選手の)握手になれば」と話した。

 だが被害届は取り下げず、捜査機関の手で真相究明を求め、内田前監督と井上奨(つとむ)前コーチへは「厳正な処罰を求めることもやはり必要になってくるのかと思う」とした。刑事告訴への発展は検討中だという。

 関学大もこの日の会見で第三者機関の調査を求める一方、「調査機能には限界があり、最終的には捜査機関の捜査で真相が究明されることを強く希望する」とし、捜査への全面協力を約束した。

 また、長男のQB選手に対してインターネット上で“襲撃予告”があったことについて「不審者がいないかと、心配しています」と話した。

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