【全仏テニス】２１歳ズベレフ、４大大会初制覇へ「いい状態」

◆テニス全仏オープン第１日（２７日）注目カード▽男子シングルス１回戦アレクサンダー・ズベレフ（ドイツ）―リカルダス・ベランキス（リトアニア）

　２１歳のＡ・ズベレフが４大大会初制覇に挑む。世界ランク３位、第２シードの重圧をよそに「いい状態でクレーシーズンを過ごしてこられた。ラファ、ノバク（ジョコビッチ）、他にも素晴らしい選手がいっぱいいる。興味深い大会になる」と話す。

　開幕前日に行われたキッズデーでは、名前を挙げたナダル、ジョコビッチと共にセンターコートのイベントに参加。過去１０度優勝で１位、第１シードのラファエル・ナダル（スペイン）に続く優勝候補として扱われた。

　次世代を担う「ネクスト・ジェネレーション」の１人として注目を集めてきた。既にマスターズ大会で３回優勝し、今年のクレーシーズンも絶好調。モンテカルロ・マスターズでは準決勝で錦織圭（日清食品）にフルセットで敗れたが、ＢＭＷオープン（ＯＰ、ドイツ）で２連覇を達成。続くマスターズ大会のマドリードＯＰで優勝し、イタリア国際も決勝まで進みナダルに敗れた。「僕たちの世代のトップ選手はもう、ネクストではなくて“今”の世代になっているんじゃないかと思う」と考えるに十分な実績を残してきた。

　ただ４大大会では結果が残せておらず、最高成績は４回戦（１７年ウィンブルドン）と物足りない。全仏でも本戦初出場の１６年が３回戦、昨年は直前のイタリア国際を制し期待されながらまさかの１回戦敗退を喫した。「以前は先のことを考え過ぎて早期敗退してしまった。だからもう先のことは考えない。ベストの状態になるように準備して、最高のテニスをする。しっかり準備をした上で負けてしまったとしたら、相手が上回っていたということ。それならそれでいい。とにかく今は長い試合に備えてしっかり準備をする。それだけ」。冷静に、淡々と頂点を目指していく。

　◆２７日のテニス放送　ＷＯＷＯＷライブ（１７時３０分～、２２時～）で男女シングルス１回戦を無料で生放送