日大アメフト部、緊急父母会で初めて保護者に謝罪

スポーツ報知

 悪質タックル問題に揺れる日大アメリカンフットボール部の緊急父母会が27日、都内で開催され、同部の加藤直人部長と森琢ヘッドコーチが一連の騒動について謝罪した。部側が父母会に直接謝罪したのは初めて。保護者側は135人が集まった。匿名で取材に応じた父母会長は「(謝罪の具体的な内容は)今は答えられないが、経緯など、これまで関学さんに答えていたのと同じ内容」と説明。部側は内田正人前監督の指示があったことを認めない従来の主張を繰り返したとみられ、「納得いっていない部分はいっぱいある。詳細はお察し下さい」と厳しい表情を浮かべた。

 謝罪の場は、部側からの申し出によるもの。「これまで会う機会がなかった。歩み寄りをしてくれたことを、個人としては評価している」と会長。この日は選手側もミーティングを開き、近日中に出す予定の声明文の内容を話し合ったという。「選手は不安な様子もあったけど、自分たちで何かをしていこうとして一致している。(会としても)全面的にバックアップしたい」と保護者側も助力を惜しまないつもりだ。

 悪質タックルの被害を受けた関学大QBの奥野耕世選手は、この日の関大戦で実戦復帰。父母会会長は「良かったな、と。頑張ってもらいたいです」とかみ締めるように言葉を並べた。今後、父母会は代理人として弁護士を立てて活動することも決まった。現段階で方向性は未定だが、選手のバックアップのため、あらゆる手段を模索する。(細野 友司)

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