日大・内田前監督、井上前コーチ 資格停止処分も…29日に関東学連臨時理事会

スポーツ報知
24日に会見した内田正人前監督(右)と井上奨前コーチ

 日大アメリカンフットボール部の選手による関学大選手への悪質な反則問題を調査してきた関東学生連盟が、29日午後6時から都内で臨時理事会を開催して処分案を決めることが28日、分かった。規律委員会は日大の内田正人前監督(62)と井上奨(つとむ)前コーチに対して指導者資格停止の厳しい処分を科すよう理事会に諮るとみられる。日大アメフト部には団体活動の無期限停止処分が有力。理事会後に関東学連の柿沢優二理事長らが都内で会見する。

 関東学連の理事会は日本協会の国吉誠会長や清水裕司専務理事ら学連所属の各大学関係者で構成される。罰則規定には、重い処分から順に〈1〉除名〈2〉資格剥奪〈3〉団体活動の一時的または無期限停止〈4〉公式試合の出場停止などがある。

 タックルをした日大DL(ディフェンスライン)の宮川泰介選手(3年)と内田前監督、井上前コーチの言い分が食い違いを見せており、規律委は宮川選手や内田前監督ら指導陣に聞き取り調査を実施。その結果、内田前監督や井上前コーチの指導、監督責任は重いと判断したとみられる。最も重い「除名」なら、関東学連加盟チームの代表や理事などによる社員総会での決議が必要となる。

 チームの処分については、関係者が「指導陣が代わったからといって、あのような危険なプレーが繰り返されない保証はない」と話している。関東学連もしくは第三者機関による調査をもって、危険なプレーが二度と起きない状況が確保されるまで無期限の活動停止処分が下される方向だ。24日の関東学連所属の1部リーグ監督会でも日大を除く全15チームが、日大の指導体制などに改善がなければ秋のリーグ戦での対戦を拒否する方針で一致している。

 この問題では、指導陣から選手への反則指示の有無が焦点になっている。スポーツ庁は日大に対し第三者委員会設置と事実解明を要望。負傷した関学大の選手側は大阪府警に被害届を提出し、移送先の警視庁が傷害容疑を視野に捜査する。

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