【全仏テニス】大坂なおみ、苦手クレーも粘った拾った2年ぶり3回戦進出

スポーツ報知
大坂の全仏オープン予想対戦表

◆テニス全仏オープン▽女子シングルス2回戦 大坂なおみ2(6―4、7―5)0ディアス(30日・パリ)

 【30日=大和田佳世】女子シングルス2回戦が行われ、世界ランク20位で第21シードの大坂なおみ(20)=日清食品=は、同51位のザリナ・ディアス(24)=カザフスタン=をストレートで下した。3回戦で同13位のマディソン・キーズ(米国)と対戦する。男子ダブルス1回戦でマクラクラン勉(30)、ヤンレナルト・シュトルフ(ドイツ)組は敗退。29日の男子ダブルス1回戦では杉田祐一(29)=三菱電機=、西岡良仁(22)=ミキハウス=組が敗れた。

 4大大会初シードの緊張が解けた大坂は、序盤からエンジン全開で攻めた。第1セット第1ゲームをラブゲームでキープすると、第2ゲームはバック、フォアで決定打を叩き込んだ。コートの左右を広く使われて走らされたが、苦しい体勢でも拾い続けた。「体が重かったけど、1回戦よりリラックスしてマシに動けた」。6度目のブレイクチャンスをパッシングショットでつかんで勢いに乗った。

 自己最高に並ぶ2年ぶりの3回戦進出で、現役日本女子では奈良くるみ(安藤証券)と並び最多の大会4勝となった。ノータッチの決定打をディアスの倍近い34本決めた一方で、凡ミスも28本あった。甘く浮いた球を叩くスイングボレーを続けてミスした原因を聞かれると「どうして~?」とふくれっ面になり「練習してきたし、いつもなら決まるのに…。でも選択ミスだったとは思わない」と笑顔で首を振った。

 「足が遅い」と自覚するように、フットワークは改善されたとはいえ課題も残る。ラリーが続くクレーコートでは、前後左右に振られて足が止まってしまうこともある。弱みを突こうとした外国人記者の質問には「ここをクレーらしいクレーだと思っていないし、自分のプレースタイルと合っていないとかは考えない」と答えて困惑させた。3回戦以降は格上との対戦が増えるが、苦手意識は「ベストのプレーをすることだけ考えて」封印。一つずつ勝利を重ねていく。

 試合の模様はWOWOWライブにて6月10日(日)まで連日生中継。詳細・放送スケジュールはこちら

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